白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

11月も半ば、大平一枝さんの本、『浦安魚市場のこと』など、この頃のことを。

菊の花を買いました。

なんとも鮮やかで、ヴィヴィッドで、素通りできなかった。伊藤若冲の絵のような。うちは猫がいるから花を飾るのは難しいのですが(猫に毒なものが多い)、彼らが入れないところに置いて、たまに眺めて楽しんでいます。

 

さて、もう11月17日。笑っちゃうぐらい……早いなあ! 17歳ぐらいのとき、1か月をどんなスピードに感じていたんだっけ。もう思い出せないな。

 

 

牛すじが手頃だったので即買いしました。豆腐とネギと一緒にトマト味噌煮込みを作りましたよ。これ、好きなんだ。

 

牛すじは1度ゆでこぼして、水からまた煮てホールトマトと合わせて、味噌、ウスター、酒で煮込むだけ。配分は適当なのです、味噌にもよるしねえ。

寒さがだんだんと増して、煮込みのいい季節になってきました。

 

さて、企画した記事がアップされたので、お知らせを。

www.ism.life

白ごはん.com主宰の料理家、冨田ただすけさん。

 

尊敬する料理家のひとりで、定期的にインタビューしたい方です。「炊きたてのごはんに焼き海苔、醤油をちょい」なんてのが「買えない味」であり、そういうものに助けられることが多い、という彼の考え方に深く共感しました。

ぜひ、読んでみてください。

 

 

11月22日発売、文筆家・大平一枝さんに取材していただきました。

光栄なことと思っています。『それでも食べて生きていく 東京の台所』(毎日新聞出版)、台所には人生とその人が詰まっている、というのは私もずっと考えていること。

大平さんの文章が好きなので、うれしかった。何より彼女がどう取材するのかを目の前で見られたことも貴重な経験になりました。

 

 

 

12月17日公開の映画『浦安魚市場のこと』(監督 歌川達人)にコメントを寄せています。今はもうない、浦安魚市場最後の日々を追ったドキュメンタリー。

 

引き込まれました。

観ているうち、ああ、ここに行っておきたかったという思いがあふれて、切なくてね。市場内の食堂がなんとも良さそうで。あそこで一杯やりたかったな。

 

urayasu-ichiba.com

 

 

あぶり舞茸と春菊と油揚げの味噌汁。

すばらしくおいしかったので、またやります。

 

 

たま子さん、日だまりとちゃぶ台を占拠中。

 

 

その下のグジュ。

 

最近、自分の仕事処理能力の低さを嘆く毎日ですが、もっとがんばらねば。

冬が近づいてきてますね。みなさまどうぞ、ご自愛ください。冷えに注意ですよー。

 

それでは、また。