
かなりのご無沙汰です、お元気でいらっしゃいますか。
さて、きのう全国発売になった『わたしの人生案内』(中央公論新社)の解説をつとめさせていただきました。
著者は名優にしてエッセイストとしても活躍された、沢村貞子さん。
沢村さんの『私の浅草』という作品に出合ったのは中学生のときでしたが、以来ずっとこの本は私の心のともしびのひとつになっています。
沢村さんが生まれ育った浅草と少女時代の思い出が描かれていますが、あたたかな筆致と確かで鋭い観察眼、情緒的でありながら無駄がなくそぎ落とされて、すっきりと粋で。敬愛をこれまで様々なところで書いていたのを、担当の編集者の方が見つけてくださり、大役を担わせてくださいました。
沢村さんは長年、新聞の人生相談の回答者をつとめてもいたんですね。そのうちの83編がを書籍化したのが本作です(3編のエッセイも同時収録)。人生相談の回答は初の書籍化とのこと。沢村さんは今年で没後30年、“新刊”の発売がうれしくてなりません。どうぞ、お手に取ってみてください。

発売中の『&Premium』9月号は映画特集。
料理家で文筆家のツレヅレハナコさんと「食欲が湧く映画」をテーマに語り合っています。この機会にあれこれ見直したり、新しく見たりと勉強になりつつ楽しいお仕事でした。私がガスパチョを作ってみたくなった映画、さてなんでしょう?

たま子さんも、

グジュさんも、元気にしております。


『オレンジページ』で人生相談の回答者を3号分にわたってつとめさせていただきました。以前にも料理に関する相談の回答仕事はしたことがあるのですが、今回は料理とまったく関係ない相談だったので、使ったことのない頭の部分を動かしました……。
仕事仲間のひとりが「あれ、よかったよ」と久しぶりに会ったとき言ってくれて、うれしかったな。しかしどんなお仕事をいただけるかってホント、分かりませんね。

しかしまあ、暑い……! 早くも夏に負けそうです。
こんなときは酸味がいいですね、昨日はあじが手頃だったので酢でしめて、紅しょうが、枝豆、海苔、ごま、かいわれ菜、そしてたっぷりの塩もみきゅうりでちらし寿司にしました。酢めしに酢あじに紅しょうが、酸味と甘みにかいわれのピリッとした風味がアクセント。
うん、箸が進みました。
食欲が落ちて夏バテコースがこの時季いちばんこわいこわい。添えたのは、なめこと厚揚げと三つ葉のおすまし。だしはしっかり濃いめにしました、これも暑さに疲れた体への景気づけ。つい冷たいものばかり体に入れてしまいますが、あったかい汁を食べると胃がホッとするような気がします。
さて、この頃の仕事報告をもう少し。
この時季よくやる、私のとうもろこし料理をいくつか。最近のとうもろこしは甘みが強いですから、私はしょうがや香辛料なんかを合わせたくなります。だし漬けは単純ですけど、用意しておけば体が生き返りますよ。
翻訳家でエッセイストの村井理子さんの新刊は取り寄せがテーマ。読んでいるうち、取り寄せで思い出したあれこれをコラムにしてみたくなったのです。
私のおすすめ取り寄せにも飛べますよ。
毎日料理するって大変なこと。作れないとき、作りたくないとき「頼る」ものっていろいろありませんか。料理大好きな料理家さんたちに訊いてみました。作れないときの考え方、気持ちの寄り添い方みたいなことも書いてあるので、お時間あるときぜひ。
暑い季節、コンロの前に立つ時間はなるたけ短くしたいもの。ワンプレートで手軽に作れるランチ向けのメニューをワタナベマキさんに教えてもらいました。
とうもろこしと柴漬けの玉子焼きという意外な組み合わせのおいしさ、チェックしてみてください!
市瀬悦子さんに教わる「にんじん」の使い方。おいしい料理法2点と、おすすめ保存法はメモしておいて損はないですよ。野菜1種類のはるまきって、かなりおいしい。

韓国映画『サヨナラの引力』にコメント寄せております。
いやー、切ない映画でした。長くはないのですが、印象的な食のシーンがふたつあり。主演のおふたりがよかったんです。
公式サイト ※音出ます

先に書いた『&premium』での映画対談、場所はツレヅレハナコさん宅だったんですが、終わってから「飲みましょうよ」とうれしいお誘い。餃子を作って蒸してくれました。本当にハナコさんの料理は毎回おいしすぎるんだ……。
担当してくださった編集さんとみんなで餃子を包んだもの楽しく。いい時間でした。そして予想どおり……飲み過ぎた(笑)。ちゃんと帰れたのでまあ良し!
過酷すぎる激暑をなんとか乗り切ってまいりましょう。どうか皆様、ご無事で。
白央篤司