白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

インドカレー、猫たち、『ボクらの時代』のこと。

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レストラン『エリックサウス』などをプロデュースする稲田俊輔さんの新刊『だいたい15分! 本格インドカレー』(柴田書店)から、サバ缶シンプルカレーを作ってみました。

 

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短時間で本格的なインドカレーができてびっくり……なんだか誇らしい気持ちにすらなりましたよ。玉ネギとニンニク、ショウガ、スパイスにトマト水煮、そしてサバ缶で出来上がってしまう。家人にも大好評でした、またいろいろ作ってみます。

発売後すぐに増刷となったとか。「イナダシュンスケ」名義のほうがおなじみでしょうかね、さすがですイナダさん。

 

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私の新刊、『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』(家の光協会)、蔦屋湘南店さんがフェアのセンターに置いてくださってるとのこと。

 

ありがたや……(涙)。

お近くの方、よかったらのぞいてみてください。

 

お知らせもうひとつ。

 

www.hotpepper.jp

久々にメシ通さんに寄稿、山口県を旅したときに出会った『どんどん』のうどんについて書かせていただきました。

ハマったんですよ、あの味に。

たくさんおいしいもの食べてきたけど、帰ってきて数日経って、なんだか無性に「あれ、食べたいな…」と思われてならず。東京にもお店がありました。インタビュー、読んでみてください。

 

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グジュさん、元気です。

 

 

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たま子さん、多分1歳の誕生日ぐらい。

保護猫なので正確なところは分からないけど、ともかくも、おめでとう。末永く健康でいてくれ。

 

 

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先日、フジ系『ボクらの時代』で梅宮アンナさんとその娘さん、母親のクラウディアさんの三人が出演されていました。言うまでもなく、去年の12月に亡くなられた梅宮辰夫さんのご家族です。

 

その中で、

「やっぱり今でも泣いてしまう。特に、冷蔵庫を開けたときに」という言葉があり、印象的でした。存命中、冷蔵庫は常に食材や料理でいっぱい、それが今では違う……。

料理好きで釣り好きだった辰っちゃんの冷蔵庫、なんだか目に浮かぶようで。

 

家の食事を担っていたひとが亡くなり、冷蔵庫の在りように不在を感じるというリアリティ、なんだか痛切に感じられてならず。私の知人は妻を亡くされて、味噌を入れていたタッパーを開けたときに泣けてならなかったと教えてくれました。

「この筋はあいつが最後に味噌汁をつくったときに出来たものなんだ、と思ったらね」、と。そのときの彼、最後の味噌汁の香りや味がよみがえったんでしょう。

もう味わえないのだ、という思いと共に。

 

 

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新型ウィルスの件がどうか一時も早く鎮静化しますように。