白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

おかゆ研究な日々、その2。

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お米が煮える匂いというのはやさしく、いいものだなと最近あらためて感じています。

 

前回も書きましたが、このところおかゆに興味を持ち、ウー・ウェンさんの本を参考にあれこれ試しているんですね。朝起きてその日の気分で「きょうのおかゆは何にしようか」と決め、鍋にかけます。

 

一度沸かしてアクをとったら、あとは基本的に放っておけるのもいいところ。炊けるまで2~3回ぐらいは底がくっついていないかチェックしますが、慣れてきてだんだんと加減も分かり、完成まであまり触らずたどり着けるようになってきました。

 

私はかなり朝型で、体調がいいときは4時台に目覚めることも。そのあたりからツレが起きてくる7時ごろまでが、一番仕事がはかどる時間なのです。

 

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おかゆは40分~1時間ほど炊くのはざら、その間にメールチェックやら書きものをしていると、部屋に米が煮える香りが広がって、ああ……いいものだな、と。最初は「40分もかかるのか」と思いもしましたが、今はその時間がありがたい。朝ごはんの支度をしつつおかゆ研究、同時にあれこれ用足し。なんか、ゆったりしてるけど充実。

 

煮える音がだんだんと変わってくるのを感じるのも、おもしろいんです。だんだんといい具合に米のかさがまして、粘度が上がってくるのが音で分かる。食べきり量を目分量で作れるようになってきたのもまた嬉しく。

 

ちなみに、上の写真は池袋の『章記点心』で買った茶玉子と辛い大根漬けをのせた白がゆです。うつわはベトナムのもの。

 

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赤米入りのおかゆにクコの実を入れ、『あたらしい日常料理ふじわら』さんのエビ塩をのせたもの。

『ふじわら』さんのプロダクツ、どれもこれも実においしくて大活躍してくれてます。おいしいもの大好き、食関連にとてもお詳しいイラストレーターの坂本千明さんが教えてくれました。とても素敵で印象的な猫の絵を描かれる方。

sakamoto5.exblog.jp

 

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白キクラゲとはとむぎのおかゆ

ウーさんによると、肌にいいんだそうです。はとむぎのプチプチ軽い食感と、白キクラゲのなめらかさが面白い組み合わせ。
 

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白がゆにピータンをのせたもの。

近所に上海人ご夫婦がやられている屋台があって、ピータンはそこでテイクアウト。いろいろ中国料理のおそうざいも買えて、重宝しているのです。

 

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猫2匹も元気にしております。

最近たまにくしゃみするのが気がかり。風邪ひかんといてな。

 

それでは、また。