白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

おかゆ研究な日々、そしてショウガ焼き。

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最近、おかゆをよく作っています。

お腹の調子がイマイチなわけではなく、シンプルに作るのが面白くて。上の写真はいわゆる白がゆなのですが、鯛のアラのだしで作っています。鯛アラは本当にうま味が強いなあ……我ながらおいしくできました。

 

中華がゆを勉強したいと思ったのが、おかゆ研究のきっかけでした。中華がゆって、最初にお米を油で炒めたり、油で絡めたりしてから煮ることもあるよう。今回は太白胡麻油でじっくり炒めた生米を熱々のだしで40分煮て作りました。

 

鯛のアラと昆布、酒、塩少々。ホウロウ鍋でフタしないで、最初強火、アクをとって弱火で45分炊き。塩はしないで、食べるときちょいがけのほうがよかったな。 

 

しかし朝ごはんにおかゆって、いいものですね。

胃がじんわりと温まって、ごはんより軽くて。それでいてボリューム感はある。

 

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 茶粥です。

 

茶葉を入れたティーバッグを一緒に入れて煮出すやり方が本来なのかもですが、今回は熱々に煮出したほうじ茶で生米を40分煮ました。

茶がゆ、朝にいいなあ。白がゆより元気が出てくる感じ。茶の力ですね。ジャスミン茶で煮るのもおいしいと聞きます。今度やってみよう。

 

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 豆乳がゆ。

これ、気に入りました! 米の甘みと大豆のふくよかで豊かな味わいがよーく合うんです。未体験のおいしさ。

 

白がゆを作る要領で、生米から水で35分炊き、水分がけっこう飛んだかなというところで無調整豆乳を半カップ加えてさらに10分。このときは生米に対して3:1ぐらいの感じで押し麦も加えています。

 

ほぐし鮭、すりゴマ、細ネギなんか加えても絶対おいしいだろうけど、今回は足し算しないおいしさを尊重しました。生落花生を一緒に炊いてもいいだろうなあ。

 

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タケノコがゆ。

すでに下処理したものを白がゆの要領で一緒に煮ましたが、じゅうぶんおいしいですね。見た目もいいものだな、と。 木の芽ちょっと添えたくなりますが、おかゆってあんまり足し算しないほうがいいなと感じています。ただこのときは、山中商店さんのおいしいゴマ油をちょい垂らしたい誘惑に負けて、最後のほうでやりました。

 

ああ、バツグン。

 

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はとむぎとズッキーニのおかゆ

 

ウー・ウェンさんのおかゆ本に「はとむぎとカボチャのおかゆ」が夏がゆとしておすすめされていたんです。ならばカボチャと親戚のズッキーニもよかろうと。はとむぎはたっぷりのお湯で沸かしてからそのまま数時間おき、ちょっと洗って、生米と合わせ50分煮ました。お米とはとむぎ、3:2ぐらいの割合。

 

ズッキーニの食感と緑、ぷちぷち軽快なはとむぎの組み合わせが爽やかで、やっぱり初夏にいいおかゆさんだ。

 

これからもおかゆ、あれこれ研究してみます。雑穀類のおかゆがまた楽しそうなんだ。おかゆ専用の土鍋も探してみよう。

 

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おかゆさんばかりでなく、ガッツリしたものも食べてますよ。

久しぶりにショウガ焼きを作りました。玉ねぎどっさり、サニーレタスにトマト、ポテトとマカロニサラダのミックスが私のショウガ焼き理想形なのです。

しかしポテサラとショウガ焼きのたれが混ざり合ったところって、なんでこんなにうまいのでしょう。それをサニーレタスで包んで食べるとまた、たまらない。

 

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 付け合わせはケールと新玉ねぎの味噌汁。苦みのあるケールと甘い新玉ねぎ、やっぱりいいペアだなー。

 

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 最後に小ネタを。

できあいのポテサラやマカロニサラダ、酢をちょいふってコショウなんか挽いてよく混ぜると、「手作り感」が増してグンとおいしくなりますよ。

 

おためしあれ。