この日の特集は「下流老人」というものでした。
いやな言葉ですが、藤田孝典さんという方が書かれたベストセラーのタイトルから取られています。番組では、仕事も住処も失ったある初老の男性が紹介されていました。
彼はある朝、駅で「人身事故」に遭遇したのだそうです。
「ずっと乗るでもなく、電車を見つめていた女性がいたんです。突然、彼女は線路に飛び込びました。驚きました。でも…自分も、いつかこうなるのかなと思うと、涙が出てきて、足が震えました」
そしてそのとき、彼の耳には周囲の会社員たちが漏らした言葉が入ってきました。
「電車を止めやがって」
その小さな罵声が、さらに衝撃的だったそう。
この部分を聞いて私もしばし、動けませんでした。
自分も会社員で大事な会議などを控えていたら、同じように思うだろうか?
そういう言葉を口に出してしまうだろうか?
朝から、いろいろと考えてしまいました。
さて、気持ちを切り替えて日常へ。
お昼は銀座、で編集さんと打ち合わせランチでした。
山野楽器のクリスマスツリー
年末の風物詩だった銀座ミキモトのクリスマスツリー、
ビルが建て替えでなくなってしまったのですね(2017年春に完成予定)。
現在は隣の山野楽器が展示しています。
さて、行ってみたかった『カルネヴィーノ GINZA』で待ち合わせです。
以前は『ヴィノリオ』という名前だったのですが、改称されてからは初訪問。
千円でサラダとパスタのセットランチがあるのですが、これが充実でした。
松坂屋のあったちょうど裏側あたり、ビルの6Fにお店はあります。
松坂屋の新しい建物、2階部分ぐらいまで出来ていたよう。
しっかし東京、どこもかしこも工事ばっかりです!
昭和39年の東京オリンピック前って、もっとすごかったんでしょうかね。
カルネヴィーノ ギンザの充実ランチ
まずはセットのサラダから。すばらしいボリューム!
白菜やワイルドルッコラなどいろんな野菜がたっぷり、
フリッタータに、厚く切られたトマトまで。
サービス精神旺盛だなあ…。のっけから、嬉しくなりましたよ。
ちなみに、この日のパスタメニューはこんな感じ。
- 真牡蠣とホウレン草のスパゲティ アーリオ オーリオ ペペロンチーノ
- 自家製パンチェッタと赤玉ネギのスパゲティ アマトリチャーナ
- ズワイガニと芽キャベツのクリームソーススパゲティ
- 白糠産蝦夷鹿のラグーとキノコのカサレッチェ
悩みに悩んで、4番のラグーにしました。
カサレッチェは「家庭の」「手作りの」という意味のショートパスタで、
断面がS字型になっているのが特徴のよう。
ソースのからみが良くて、食べ応えありました。
優しい味わいのラグーに黒コショウとチーズがきいて、ああ…おいしい。
またすぐにでも訪れたいお店でしたよ。
この千円ランチはお店のサービスだなあ…仕事じゃなければ
お酒かコーヒーでもオーダーして、ちょっとお返ししたいところ。
今度は友人たちと、夜に来るとします。
店員さんも気取らずあたたかく、ありがたいお店でした。
とても満足だったので、リンクを貼っておきますね→『カルネヴィーノ』