仕事がひと区切り。
よっしゃ、昼酒でも楽しむか……なんて気になり、同じくフリーランスの友人が住む浅草へ。あちらもちょうど校了したばっかりとのこと。
さあ、金曜から昼酒しよう。
どこに行こうかとウロウロしていたら、浅草公会堂近くのこちらが気になりました。
「あ、小野屋さん昼からやってるか。いいお店なんですよ、入りましょう!」と友人。
ホントだ、いい雰囲気。
品書きとにらめっこしつつ、しばし黙考。どれもこれも食べたいぞ。
まず生ビールを頼めば、運ばれてきたお通しに目を細めまくり。な、なんだなんだこの嬉しい盛り合わせは…! 好きなものばっかりだ。
小魚の焼いたの、塩から、あん肝、マヨキュウリ。たまらんねえ……。
若竹煮は菜の花も添えられて。今の時期、タケノコがあると必ず頼んでしまう。
ソラマメ、ほやほや。ゆで具合も塩加減も絶妙でした。
すばらしいコハダ。
うれしい眺め。ハッピーヴュー!
ああ、入ってよかった……。カウンターが5席ぐらい、小上がりに4人用テーブルが2つか3つ、ぐらいだったかな。板前さんと女将さんのおふたりでやられているよう。
店内はとてもおだやかで、静かな雰囲気。ご近所らしい常連さんがひとりふらりと入ってきて、新聞なんか読みつつ昼定食を楽しんで。
自分たちの席から見上げるとこんな光景でした。壁には三社祭の写真が飾られ、奥には昔の高倉健の広告が貼ってある。
うーん、浅草だ。浅草でいま私は酒をやっている。
しばしぼんやり。
もうちょっと食べたいね、と頼んだ山ウド酢味噌。ウドも好きなんだ、香りも太さも立派でした。そして、盛りつけが素敵だね。
あったら頼まずにはおれない、カレイのから揚げ。なんとまあ、理想的!
「骨までぜんぶ食べられますからね」と女将さん。ハイ、残さず全部いただきました。香りすっきり。
大満足。
私がもっとも好きなタイプのお店だなあ……またすぐにでも来たい。
お酒は『麒麟山』と『吉乃川』だったかな、をひや(常温)でいただきました。グラスも銘柄ごとに替えてくださる。
お会計も実に良心価格でしたよ。
いやはや…日本を代表する観光地のど真ん中にこんなお店があったとは。
敬服。
ごちそうさまでした。
友人宅の猫。
休み方がどえらくかわいい。尻尾を自分にまきつけて夢の中です。