白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養や減塩をテーマに記事を制作しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通、『栄養と料理』、『ホットペッパー』、農水省広報誌などで執筆中。

五月の野毛散歩 『もじゅうろう』『ノゲウェストエンド』『内田日和』そして店名非公開

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横浜、桜木町駅日ノ出町駅のあいだぐらいにある野毛エリア。月に1度ぐらいは通っています。

 

以前に渋谷あたりに住んでいたころは月2~3度来ていたけど、さすがに減っちゃったなあ。でもね、やっぱりいつか住みたいという強い思いはいまだにあります。

そのぐらい、このあたりの風情が好きなんですよ。

 

今回は3軒ほど、新たに開拓しました。

 

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「もじゅうろう」

1か月前に新規開店というこちら、19時までハッピーアワーということで…つい足がフラフラと。生もホッピー1本も250円か。

カウンター6席、テーブルが後ろに2つぐらいあったでしょうかね。いかにも新店ならではの清潔感。すぐそばにある飲み屋さんの姉妹店だそう。

 

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オニオンリング、たしか480円ぐらい。けっこうしっかり量がありました。

「言ってくれれば、いろいろハーフとか少なめでもやりますよ」とのこと。ゲンさんという気のいいご主人、このあたりで以前も飲食をやられていたそうです。

 

「ここはなんでもおいしいわよ! あとでうちにも来てね」近所でカラオケスナックをやっているというお姉さんが開店前にサワーをキメていました。景気いいなあ(笑)。

 

野毛で飲んでると、こんな風景がわりに日常茶飯事。

 

ごちそうさまでした、また来ます。

 

 

ノゲウェストエンド

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お次はノゲウェストエンドへ。

シードル(リンゴのお酒)とクラフトビールに魅せられた若いご店主がやられています。

 

今回はラドラーを頼みましたよ。いわゆるビールのレモネード割りですが、こちらのはリンゴ果汁で割られたオリジナル。

 

うん、初夏にぴったりの爽快さ! ゴクゴク飲めちゃうなあ…青森はタムラファームのリンゴジュースだそう。

 

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自家製リエット(500円)、うまかったなあ。

料理、どんどん進化されている。スタッフのかたも増えて、繁盛されているようでうれしい。

過去に取材させていただき、メシ通で記事にもしています。よかったら読んでみてね。

www.hotpepper.jp

 

 ラドラー余談

ちょっと気になったのでラドラーのことをドイツに住む友人に尋ねてみました。いわく、

Limoという、甘いフルーツフレーバーの炭酸飲料があるのですが、それのレモン味で割るのが「正しい」ラドラーです。

グレープフルーツやオレンジ、ニワトコなどのフレーバーのビールも最近はありますが、それはこちらではラドラーとは呼ばれません。

 とのことでした。

RADが車輪の意味で、自転車乗りの飲み物、なんて意味があるようですよ。

 

 

 スーパージントニック

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あ、そうそう。

 

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先日『GQ』という雑誌で、速水健朗さんが西川口を歩く…という企画のコース提案と当日ガイドなんてことをやったのです。

大きな食特集の中のひとつだったのですが(責任編集は小石原はるかさん)、野毛特集もありパラパラとめくっていたら、スーパージントニックなる文字に興味をそそられました。

 

 まあ詳しくは、興味があれば雑誌を読んでください。最近はなんでも写真に撮って勝手に転載しちゃっているの、ちょっと出版人としては見ていてつらいのです。

 

こちら、店舗名からすべてが非公開。しかし店内からの窓風景で「だいたいあそこだな」とピンと来たので、行ってみればすぐに分かりました。

 

いえ、きっと野毛通ってる人ならだいたい分かると思います。

 

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ライムの苦味がお好きでしたらこちらから、苦手でしたら反対側から飲んでください

 と、ご店主。髪をなでつけて白シャツにジャケット姿、身だしなみの良いかたでした。日ノ出町だったかな、この界隈で長らくバーテンダーをされてきたとのこと。

ひと口目から最後まで、味が変わらないようにしたかったんです。

という考えから、長い直方体の氷にすることを考案されたとのこと。そう、写真じゃ分かりづらいですがこれ、氷が1本の棒状になってるんですよ。

丁寧なひとでしたが決して気取っているわけではなく、居心地よかったです。お通し込みで1200円だったかな。

 

 

うん、野毛の店って入りづらいとこも多いけど、入ってみれば「初客としての距離感」感じさせるところ、さほどないんですよ。

これは横浜の歓楽街らしさなのかもしれない。客に船乗りや外国人が多かったまち特有なのかもなあ。

 

といっても、野毛も個人店以外の新しい店も増えました。資本が入ってるお店に野毛らしさがあるかどうか。「野毛の風景を眺めることのできる個性のない店」が増えているようにも思えます。

 

いや、皮肉ではなくてね。私は結局は部外者、空きテナントがあるよりも地域の人にはいいのかもしれないし。さらにはどうあれ、エリアとして集客数が増えたほうが全体的な特につながるのかもしれません。

  

この日は土曜日、野毛小路あたりには20~30代とおぼしき人たちでいっぱいでした。

 

最近は週末、混むよ。家賃も上がっちゃって、今から新規で個人でお店やろうと思っても、ちょっと無理じゃないかな…。

とはあるご店主の言葉。

 

赤羽もそうですけど、手頃にホッピングが楽しめるということでやってくる人が増えているんですね。

私はこの2エリア、どちらもよく行きますが、それぞれで「今度は赤羽ってところ、行ってみたいよね」「野毛も行ってみたいけど、もうちょい近かったらなあ」みたいな話をよく耳にします。

 

そういえば先の『ノゲウェストエンド』で隣り合ったかたも、きっと20代。

「シードルに興味があったので来てみたんです」と。店主の東さんに造り方やら、いろいろと質問されててなんか清々しかったです。

「ひとつの文化を知りたい」といった感じで酒にフラットに接する20代の人、ここ数年どんどん増えていると感じています。日本酒に関してもそう。

 

内田日和

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さて日ノ出町のほうに向かって歩いていたら、気になったのがこちら『内田日和』というお店。

 

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いいですね。では入りましょう。

 

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広々とした店内、こちらも最近の新規開店ということで実に清潔感にあふれています。大好きな『松野司』をいただきました。半合で600円だったかな(すいません、ちょっとこのへんうろ覚えです)。

 

隣り合った男性がすごーく日本酒および酒一般にくわしいかたで、いろいろとお話聞けて、もうけものでした。

『内田日和』さん、今度は一軒目で来てみよう。

 

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野毛よ今夜もありがとう。また逢う日まで