三連休の中日、旧古河庭園に行ってきました。
駒込駅と上中里駅の間ぐらいのところ、住所でいうと東京都北区西ヶ原1丁目になるんですね。ここは元・陸奥宗光邸で、その次男が古川家に養子に入ったことから古川家の所有になったそうです。当時の建物は現存せず、現在の姿は1919年に整えられたもの。つまり来年でちょうど100年ですか。
石造りの洋館と洋風庭園、日本庭園から成り、広さは約3万㎡。
古川家というのは古川財閥のことで、足尾銅山事業を基盤に一大グループに成長したのだそうですね。戦後解体。現・富士通やみずほ銀行なども元はここのグループになるのだとか。
かつてどんな人々がここを通り、どんな会話をしたのだろうか。
ひそやかに彼岸花が咲いていました。
こちらは秋明菊(しゅうめいぎく)、好きな花です。
洋館の設計は神田ニコライ堂でもおなじみ、ジョサイア・コンドル氏。このコンドルさん、奥さんが花柳流の舞踊家だったと聞きます。どんなロマンスがあったのかなあ。イギリス・ロンドン出身、いまは護国寺に眠られているとのこと。
旧古河庭園はバラが有名なんですね。盛りは10月2週目ぐらいのよう、また訪ねてみよう。※いまはまったくもって咲いていません
マリア・カラス、イングリッド・バーグマン、カトリーヌ・ドヌーヴなんて名前のバラも。男の俳優でバラの名前になった人っているのかな? 皇后美智子さまの名を冠したバラもありました。そのほかに「熱情」なんてのも。
一輪だけつぼみをつけたバラが。
入園料は150円で、洋館内はまた別料金で800円、しかも往復はがきでの事前申し込みが必要としおりにありました。往復はがき!
ただ空きがあれば当日でもいいそうです。内覧は1日3回、時間が決まっているので、どのみちフラッと来て見られるというわけにはいきませんな。
結婚式などで洋館を借りることもできるそう、窓越しに幸せそうなカップルが係員さんと打ち合わせしてるのが見えましたよ。
ほどよい広さで、いい散歩になりました。かつては一体何人ぐらいの使用人がここで働いていたのだろう…。庭掃除に館内掃除に、どのくらいの手間がかかったのか…なんて想像してしまいます。『ダウントン・アビー』はちょろっとしか見てないけど、同じようなドラマがあったのだろうなあ。