白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

宇都宮中央図書館にて「お米と日本人のくらし」講座

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宇都宮に行ってきました。

CREA』で餃子特集の取材に来たのはいつだったかな?

 

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駅を出ればすぐに餃子屋さん。さすが宇都宮、餃子のまち。

しかし、今回は餃子取材じゃないのです。

 

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宇都宮市中央図書館からご依頼をいただきました。

 

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今回は「日本人はお米をどう食べてきたか」をテーマにした講座。
いろんなブランド米が百花繚乱の現在、何銘柄ぐらいあるものか?

それぞれの特徴は?

生産量の高い県、トップ3はどこだろう…などなど、お子さんも参加されているので、なるべく飽きずに聞いてもらえるよう、クイズ形式もたくさん取り入れました。

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そして和菓子や米菓、お酒など、日本人がどうお米を利用してきたか。

各地のお米を使った郷土料理、そして麦や根菜、海藻などを混ぜ込んで、かてめしにして食い延ばし、食べ繋いできた歴史、品種改良の努力…といった内容で90分。

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あたたかい雰囲気の中、ご清聴くださいました。

ご来場してくださったみなさん、ありがとうございました。お子さんがた、ぐずったり眠ったりすることもなく、熱心に参加しつつ聴いてくれて、とても嬉しかったです。

ありがとう。

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講演前に、栃木らしいおもてなしをしてくださいましたよ。

 

f:id:hakuoatsushi:20180123092441j:plain最後に記念写真。

右が図書館長の伊藤氏、課長の永井氏、左はご推薦いただいた宇都宮子どもの本連絡会のみなさん。ありがとうございました。

 

◇地元食材チェック

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さて講演前に3店舗ほど、食材店を見てまわってきましたよ。

栃木の郷土料理の代表格、しもつかれの時期なんですね。2月の初午の日に神様に捧げる料理なんですが、塩鮭の頭や酒粕、大豆にダイコンやニンジンを煮込んで作るもの。宇都宮のほうでもおなじみなんだなあ。今まで今市や小山エリアでは聞き込みしたことがあったんですが、今回宇都宮のかたにいろいろ訊けたのは収穫でした。

案内してくださった図書館の永井さん、渋川さんに感謝です。

今回スーパーや道の駅をまわって気づいたこと。

  • やっぱり名産、カンピョウは欠かせない
  • 干し芋が多く売られている(茨城食とのリンク)
  • 曲がりネギが売られている
  • 麺のコーナーに「ひもかわ」が
  • ちくわぶ」が売られている
  • 家で漬物をやる人が多そう(漬物アイテムコーナー充実)
  • 粉のコーナーに「すいとん」用粉が
  • 群馬だけじゃない、栃木産コンニャクも充実

ちくわぶ、売られているんですねえ。下野のかたから「うちのほうはない」と聞いてるんですが、今回担当してくださった職員の方は宇都宮育ちで「うちは入れます」とも。うーむ、歴史はともかく、現代ちくわぶ販売分布はもうちょっと研究せねば。

 

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宇都宮駅ちかくに咲いていたバラ。

 

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駅ビル隣接のパセオには野菜の直売所がありました。田セリがなんともおいしそうだったので、3束買ってきましたよ。1束200円。

さあ、どうしようか。甘辛く炊いた油揚げと合わせたら、さぞうまいだろう。

 

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宇都宮中央図書館はイチョウ並木のある素敵なところでした。