白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

香川の思い出、おみやげ、そして最近のメモ。

箱を開けて、香りがよくて、うれしさいっぱい。

 

香川県で買った桃が届きました。

三豊市の財田(さいた)町にある道の駅「たからだの里さいた」で購入。財田町、地元では桃の産地として有名らしいです。桃がそれはそれはたくさん売られていましたよ。

 

小ぶりではあるんですが、ギュッと詰まった感じで張りがあって、「こりゃ買わなきゃ」と即断。勘は当たりました、『たまき』という品種、うまかったなあ。汁気も多くてね。

 

桃は食べる20分前ぐらいに冷蔵庫に入れて、冷やして食べるのがいいそうです。

 

ああ、もう1箱買っておけばよかった……! 

(手頃だったんですよ、8つで1500円)

 

箱はグジュのお気に入りに。

出てきません。

 

猫も桃の香り、いいもんだなと思うのかね。

 

香川みやげその2、銘菓『観音寺』(かんおんじ)。

香川の観音寺市を旅するとつぶやいたら、数人の方から「おみやげにぜひ」とすすめられました。

 

うん、おいしい…!

黄身あん×洋風生地という意外な組み合わせ、こっくりまろやかな甘さ。1個の満足感、すごいです。これも、もっと大きなの買ってくればよかったとプチ後悔。

 

ツレにも好評でした。

教えてくださった皆様、ありがとうございます。

 

 

香川みやげ、その3。

『いりこのやまくに』さんの「いりこハーブ塩」、これも買って大正解で。その名のとおり、イリコの粉末とハーブと塩が一緒になっているもの。

 

 

野菜を油で軽く炒めて、ぱらりするだけで実においしい。

写真は万願寺唐辛子です。ビールのいいつまみ。

 

いりこのうま味がね、全然生臭くなく、無理に強くなく、ハーブとも良バランス。良いもの買ったど!

 

香川みやげ、その4。

そうめんの『島の光』、小豆島産です。香川では定番のそうめんらしいですね、スーパーでもドーンと積まれてありました。地元では夏の定番光景なんだろうな。

 

しなやかで繊細な、おいしいそうめん。

 

 

いきなりですが、何の花か分かります?

 

正解は、ニンニクの花。

赤紫のきれいな集合花なんです。ひと花取ってかじってみると……ニンニクのにおいがなんとも鮮烈!!!!

 

驚いたなあ。

 

京都の八百屋さん『gg's』の角谷香織さんが送ってくれました。

ありがとーーーう!!!

 

香川の帰りは陸路にして、京都に寄り道。

『鍵善良房』でくずきりいただいてきました。

 

ここの喫茶、一体いつぶりか。

まだ学生時代、母が連れてきてくれたんですよ。父が大阪勤務だったとき、足を延ばしたんだっけ。

 

何を話したかも覚えてないけど、初めて食べた私はすするなり「おいしいね!」と驚いて。「でしょう」と妙に得意気だった表情を思い出します。

 

京都のデパ地下で買ってきた、薄焼き卵の春巻き。

これ、関西ではおなじみですね。関東じゃ見かけない。好きなんですよ、私。大阪人のツレに言ったら「えー、こっち売ってないっけ? そういえば見かけないか」と。

おいしくいただきました。

 

大阪・難波『一芳亭』にも久々に行きたいなあ。あそこの薄焼き卵の春巻き、大好きなんですよ。うまいんだ。しゅうまいも、から揚げも恋しい。いい店ですよねえ。

 

最近、京都を発つときは伊勢丹ではなく、泊まってるあたりに近い高島屋地下で買いものすることが多いです。

 

ひいきは『錦平野』さん。私、ごはん入りではなく、おそうざい詰め合わせがほしいので(要はつまみオンリー)、そういうのは高島屋のほうが買い良くて。

 

京都に寄る前、新神戸で降りて水道筋商店街を歩きました。

いいまちだったなあ。一泊したかったけど、今度またじっくり訪ねます。

旅の記録、とりあえずここまで。

 

夏によく作る、とうもろこしとズッキーニの炊き込みごはん。

今年も作れて、何より。

 

食べる直前に、みょうがを混ぜて塩ぱらりが実においしい。

夏の我が家のごはんです。

 

さて、最後に仕事のお知らせを。

JA(いわゆる農協)の雑誌『家の光』で「日本のナス」という特集を担当しています。

 

デザインは岡本一宣事務所。好きなんですよー、岡本さんのデザイン。

 

育種家の竹内大学さん、豊洲の青果仲卸「政義青果」の近藤社長にインタビューして、その後に新潟の「上越丸えんびつナス」を育てる農家さんを取材しています。

この構成を編集さんと一緒に考えるの、楽しかったな。

 

上越丸えんぴつナス」がね、おいしかったんですよ……。

タテに大きく切ってソテーしたの、最高だった。買いやすい地元の方がうらやましい。

 

ホント、ナスもいろんな種類がありますね。

世間で日常的に食べられているナスは2種類がほとんど、もったいない……と強く感じました。特集の最後では料理研究家の小林まさみさんに「泉州水なす」「庄屋大長」「巾着なす」、それぞれの個性を活かした料理を考えてもらってます。

 

ここまで書いてなんですが、『家の光』は一般発売されてない雑誌なのです……。

(ごめん!!)

もしどこかで目にすることがあったら、読んでみてね。

 

 

www.cyzowoman.com

「食本書評」、今月は原田マハさんのコラム集『やっぱり食べに行こう。』(毎日文庫)を紹介しています。

明るく楽しく、サクサクよめる食旅コラムが102編、マハさんの快活さと食欲と好奇心につられて元気が出る、素敵な本ですよ。

最後のエールと食旅への誘い、温かくてねえ。食いしん坊の活字好きたち、是非!

 

グジュさん、元気です。

クローゼットでゴロンと横になり。ちょっと子どもがえりしたような表情。

 

たま子さん、仕事してるとよく邪魔しにきます。

 

2匹とも暑さに負けるなよー。

 

それでは、また。