白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

秋の食、松本の旅、そして紅葉スナップ

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先日作った、マイタケと栗とベーコンの炊き込みごはん。きじまりゅうたさんがインスタに上げられてて、真似したくなりました。鍋に味の秋がぎゅうぎゅうと詰まってて、いいもんですな。

 

ゴマ油オイスターソースがちょっと入って、中華風なんですよ。こんなトリオ&味つけ思いつくなんてやっぱりプロは違うなあ……と感じ入った次第。

ちなみにベーコンは越塚さんの。池袋東武に入ってるの知らなかったな。最近池袋に縁ができたので、ちょくちょく買っています。

 

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うちのわりと近くに、「ミスターギョウザ」なるギョウザ専門店があるんです。

ここのが皮もっちり、中身みっちりで、うまいのですよ。それでなおかつ、値段は手頃。ありがたいんだなあ……最近よくお世話になっております。

 

まあまあうまく焼けたかな?

 

 

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青森に暮らす父からリンゴが届きました。

 

箱を開けた瞬間に漂う、いい香り。

いつもありがとうございます。

 

 

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近所のスーパー、今年も高知産の四方竹を入荷してくれて嬉しい。

あちらでは秋の訪れを告げるもの。関東ではなじみのないものですが、煮もの、炒めものにいいんですよ。私は味噌汁に入れていただくことが多いかな。

 

見かけられたら、ぜひ。

 

 

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さて、先日長野の松本市に行ってきました。

ちょうど紅葉がいい頃で、眼福。

 

しばしスナップをご覧ください。

 

 

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松本市街からバスで15分ぐらいだったかな、松本民芸館を訪ねました。入口に咲いていた菊がね、なんとも見事でしたよ。

 

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松本民芸館、うつくしいもの、素晴らしいものがいっぱいでした(館内、撮影可というのにも驚き)。民芸好きにはホント、たまらない空間で。そう、民芸ですから各国の食にまつわるものもたくさんあり、引き込まれました。

 

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日本だけでなく、世界の民芸品も数多く収蔵。こちらはスペインの薬味壺とな!  どんな薬味が入っていたんだろう。しばし想像。

 

 

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これらの品々を蒐集し、建物ごとすべてを市に寄贈した丸山太郎というひとを、私は不勉強ながらはじめて知りました。自身も工芸家で意匠家でもあり、その作品も収蔵されていましたが実に見事なもので。民芸運動にも活発に参加したよう。とても興味をひかれたので、何か彼に関する本を読んでみようと思います。そうそう、ご実家はまだ松本市内で営業を続けられている、あの有名な「ちきりや工芸店」なのですね。

 

 

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館のとなりはブドウ畑。山々が見えるのもいいですね。

 

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そして美ヶ原温泉郷に一泊。

なんとも柔らかで、穏やかな泉質で、思い返すとまた首のあたりがゆるりほぐれてくるような。浸かっているうち、名人上手にお燗づけされてるみたいな心持になりましたよ。ふわっと、体が、気持ちがとろけていく。

 

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泊まったのは、『旅館 すぎもと』。Facebookでフードライターの甘利美緒さんが書かれてきて、なんとなく気になったんですね。食事がおいしそうというか、酒飲みにうれしいアテいっぱいな感じがしてね。

 

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まさにビンゴでした。

 キノコあれこれ、生落花生、栗、信州サーモン、馬肉刺し、イワナ、お漬物………どれも忘れがたく。「こーいうのでチビチビつまみたかったんだよー!」と叫びたくなりました。

 

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酒類も居酒屋ぐらいの値段設定で、「お酒好きに楽しんでもらいたい」という心意気が感じられて。ああ、また行きたくなってきた……(笑)。

 

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ご主人お手製・シメのお蕎麦は限定のようですが、運良くありつけました。ひと組一枚のみ。最後をキリッとしたお蕎麦で閉じられるの、いいですねえ。この後にまた温泉にざぶっと入ってから、大満足の就寝……。

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こんな通路を歩いて食事処へ。本館と別館が地下道で繋がってるんです。

 

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地下道の上はこんな感じ。

 

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館内はあちこちにお花が。

 

いいもんですねえ。

 

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旅館の近くをうろうろ。

 

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近くに味噌・醤油蔵があって、『旅館 すぎもと』さんはこちらのを使用されていました。嬉しいですよね、すぐ近所の、地場の味噌醤油を味わえる。そうそう、朝ごはんには朴葉味噌も出たんですよ。干しキノコと一緒に炙り味噌を味わうなんて趣向で、ごはんが実に進みました。いや、朝酒はさすがにしていません(笑)。

 

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翌日もまあいろいろ食べて飲んだんですが、それはまたの機会に。

 

松本ブルワリー、長野県産ナイアガラを使用した「グレープエール」がめっちゃ好みでした。市街にあるタップルーム、旅されたらぜひとも訪ねてみてください。