白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

ヨーロッパより友人来たる

 

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ドイツに嫁いでいった友人が一時帰国中。

ダンナさんと遊びにきてくれました。「はい、おみやげ」とくれた現地のビール2本。こんな重いもの、現地から担いで来てくれたんだねえ…ありがとう。

(´;ω;`)ウゥゥ 右のビールがクリーミーでおいしくて、すごく好みでした。

 

向こうで食べられなさそうなものを考えつつ、野菜中心でいろいろ作りましたよ。せめてもの、もてなし。

 

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里芋は友人のリクエスト。濃いめにかつおだしひきました。良いだし、たくさん食べて帰ってほしい。水も違うしねえ。

 

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手羽元とレンコンの酢っぱ煮。相性のいいコンビですな。酢でほどよく鶏がホロホロになります。お弁当にもおすすめ。

 

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菜花のニンジンのゴマ和え。たっぷりのゴマを炒って、イリコだしと砂糖、塩と醤油。菜花とイリコは相性がいいと思う。

 

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ちぢみ雪菜という野菜とささ身のおひたし。ちぢみ雪菜は宮城県の特産物のひとつ。ほろ苦さと甘さが共存してて、おいしいのですよ。カツオと昆布のだしに、ささ身をゆがいた汁を加え、酒とみりん、薄口醤油と砂糖で仕上げた漬け地にひたしました。

ひたすから、おひたし。ゆがいて絞って、醤油にかつおぶし…というのがなんで「おひたし」になっちゃったのでしょうね。

 

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醤油でこっくり煮た玉コンニャク。濃いめの干しシイタケのだしと濃口醤油、たっぷりの砂糖であまっからく。最近は減塩の仕事をずっとやってたので、こういうの作ってなかったなー。昔は大鍋にこういう味わいで作って、何日も食べたんですよね。

今回はそれぞれ違うだしにして味わってもらいました。 

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お酒はこの2本でお迎え。

秋田・大仙市の『刈穂』、栃木・日光市の『清開』活性にごり酒。シュワシュワ。

Mちゃんのダンナさんも気に入ってくれたようで、よかった。秋田は酒どころ、美人どころで有名…なんて話もしてみました。「ええー雪が長いから肌がきれいで美人? 日光は人を健康にするって僕の国ではいうのにー」なんて返されましたが(笑)。

地酒はその土地の話ができるのもいいですな。

 

また遊びにきてね、Mちゃん。

 

これで今年のブログ更新はおしまい。

みなさま、どうぞよいお年を!