初日のグジュ
9月26日、うちに猫がやってきました。
ひとしきり家の中を駆け回って、まず最初に定位置としたのがソファの下。
おそるおそる出てきては、引っ込むを繰り返します。
生まれてまだ、2か月の子。ツレと「保護猫をいつか引き取りたいね」とよく話していたのですが、ようやく叶いました。
保護団体のかたによると「お母さんが野良猫で、お腹にいるときに保護されたんです。だからまだ栄養がいいほうなんですよ。野良のままこの子ぐらいまで育っちゃうと、栄養が足りてないから弱いんです。でもこの子は元気」とのこと。
そのかたが家まで連れてきてくれました。きっと、家の環境なりを最終チェックする意味もあるんでしょうね。
「うん、すぐに家の中を探検してる。気に入ったんだと思いますよ。尻尾を上げてるのはうれしい証拠」
いただいた言葉が、すごく心強かったです。なにしろ、我ら猫を飼うのは初心者! うれしくもありますが、責任は重大ですね。
この子の名はグジュ(オス)。
今でこそこんな明眸ですが、最初に引き合わせてもらったときは目がグジュグジュだったのです。弱々しかったけど、ツレが何かを感じたようでこの子に決めました。
上の写真は半日ぐらい経って、ちょっと落ち着いたときの表情。
来てすぐの表情です。不安を絵に描いたかのよう。そりゃ心細いよなあ…。当初用意していた籠では大きすぎたようで落ち着いてくれず、急遽ニューバランスの空き箱にタオルを敷いてあたえてみたら…
これがヒット。
『ダンディゾン』のジャムについてたゴムとラベルにヒモをくくりつけ、割りばしに結んだ即席おもちゃで遊んだらコロッと表情が柔和に。
ホッとしたなあ……!
まいったなオイ。
キュートの権化のよう。もうこの時点で親バカです。ははは…。
しかし家に来て、エサどころか水もなっかなか飲んでくれなかったんですね。今思うと「まあ初日じゃ食も細るわな」と思えるのですが、なにしろ初の猫飼い。まして「生後2か月」かと思うと気が気でならず。
夜中の2時ごろ、「皿にエサ置いてるだけではダメなのかも。こっちから行かなければ」と思い、よーく手を洗ってドライフードを載せ、口元に持っていってみたんですね。
食べてくれました。ホッとして力が抜けました…。さらには水もがぶがぶ飲みだして、その後にスーッと就寝。上の写真はそんなこんながあって、二日目の朝です。
グジュ、二日目
カメラにつけてる皮ヒモが気になって仕方ないグジュ。いやはや…どこもそうなんでしょうが、撮影したい気持ちが止まらない!
バシバシ撮りまくってます。困ったモンですね。
リラックスしてきたのか、二日目は行動範囲がどんどん広くなっていきました。
グジュの拠点であるニューバランスの空き箱ベッド、ここから中々出ようともしなかったのが今ではウソのよう。
我々が食べるものに興味を示しだしたのも二日目。視線の先にはツレが持っているワイングラスがあります。「なんで私にくれないのか」という強い目。
そうそう、このあたりからよく鳴くようになりました。「くれ」「遊んで」「こっち見て」「ドア開けて」=ミャア。わかりやすい。
シンクロナイズドスイミングをするグジュ。いや、もちろん毛づくろいです。
この表情には悩殺されましたね。
最初は怖がっていたのに、カメラにもいつしか臆さず、目線を決めるようにまでなりました。たのもしい…。
ひとしきり毛づくろいした後、スーーッと眠りに落ちるグジュ。猫ってそういうものなんですかね。タオルをかけて、我らも休みました。
グジュ、三日目
さっきの寝入りから4時間後です。
私の部屋ばきの上で遊ぶグジュ。
正直「クサくないのかな?」と思います。ただ私、以前にもこんなことよくあったんですね。猫飼っている友人宅に遊びに行くと、気がついたらそこのうちの猫が私の靴とたわむれていたり、サンダルの上に陣取っていたり。
まあそれはともかく。
グジュ、すっかり寝室にも我が物顔で入りびたるようになりました。これは「仕事なのでもう遊べないよ」という態度を取ったときの表情です。
そんな顔してもアカン。
アカンちゅーたらアカン。
いや嘘です遊びます…遊びましょう…。
服従しています。昔、ちあきなおみの歌で『無駄な抵抗やめましょう』という歌があったのを思い出しました。歌いながら相手をしています。
ひとしきり遊んで寝入るグジュ。
肉球をつついても起きません。
そうだ、3日目にしてようやくトイレしてくれたことを記録(写真は割愛)。なかなかしてくれなくてハラハラでしたが、大小ともに確認できてホッとしました。心配があっという間に杞憂に。目下の心配は、ドライフードしか食べてくれないことです。ゼリータイプというんですかね、カル〇ンのマグロ味、一切食べてくれず。ドライに混ぜてもダメ…うーむ。保護団体のかたにはなるべくドライじゃないのを与えて、と言われたので気がかりでなりません。
以上、三日間の駆け足メモでした。