桜が咲きましたね!
花と太陽にめぐまれた3月20日の春分の日、
新宿御苑のキッチンスタジオで、
料理家・藤村公洋さんのイベントを開催しましたよ。
その名も、「レモンサワーのススメ」!
誰しも知っているけれど、わざわざ飲んだり、
特集されたりすることは(たぶん)ほっとんどないであろうレモンサワー。
あえてそれをテーマにしてのイベントです。
藤村さんはもともと、バーテンダーのご出身。
(現在も池袋『FULL HOUSE』で週2回入られています)
ツイッターで知り合って以来の飲み仲間なのですが、
とある日の会話からこのイベントは生まれました。
「藤村さんって、よーくレモンサワー飲みますよねえ」
「好きなんですよねえ」
「なんか最初意外でしたよ。バーテンさんがレモンサワーって」
「なにいってんですかハクオーさん。レモンサワーだってカクテルですよ!」
「へっ!?」
‘フィズ’ってあるじゃないですか。
ジンフィズとか、バイオレットフィズみたいな。
あれって、スピリッツやリキュールにレモンと砂糖を合わせて、
ソーダで割ったカクテルですからね。
いわば、レモンサワーは言ってみれば「焼酎フィズ」なんですよ。
焼酎フィズ……。
そうかなるほど、ベースのお酒をレモンとソーダで割ると思えば、
確かにレモンサワーだって、カクテルなんだな。
「その話、面白いですよ! 藤村さんがつくるレモンサワーと、
それに合わせたおつまみでイベントやりましょうよ!」
と提案して、トントントンと話が進んだ…というわけなのです。
※ちなみに、このコースターは昔、藤村さんが経営されていたバーのもの。
店名は『黒すぐり』、つまりカシス。いまは藤村さんの屋号です。
レモンカットもたっぷり用意。
1杯につき、この切り方がちょうどいいようなんですね。
くし型に切るものだと思いこんでましたが、
やってみたら確かにこのほうがフィットしました。
おいしいおつまみもあれこれ用意して、
なんともうららかな早春の昼下がりに、13時からイベントはスタート!
さあ、たのしき昼飲みのはじまりです。
そして BGMはデューク・エリントン。
SNSで募集をかけたら、13名のかたがご参加くださいました。
ちょうどスタジオぎゅうぎゅうぐらい。皆様、ありがとうございます!
ともかくもまずは、かんぱーい!
みなさんに飲んでいただきつつ、先に書いた
「レモンサワーだってカクテルだ!」のお話をする藤村さん。
みなさん熱心に聞いてくださいました。
「バーテンダーになりたい」という夢を抱いて、
ネット検索で藤村さんのことを知ったというかたもご来場。
そうそう、レモン色の服で来てくださったかたも約1名。しゃれてるなあ。
会の構成としては、ベーシックなレモンサワーは飲み放題、
そして藤村プレゼンツのオリジナル・レモンサワー2種を選んでいただきました。
ベースは宝焼酎。
ミニ瓶のデザインが好きなんです。
昔はデヴィッド・ボウイもこの会社のCMに出ていたんですよ。
焼酎を1としたら、割りものは2.5の配分です。
と藤村さん。
宝焼酎のCM……マドンナも昔は出ていたなあ。
そして割りものは「ハイサワー」が藤村流です。
酸味と甘味、味の骨格がしっかりしているので、
アレンジがしやすいんです。
とのこと。
おいしいレモンサワーをつくろうとすると、
レモンや焼酎の質を上げる方向で考える人が多い。
それはあまり意味がない。
比率をしっかり守るほうがいいですね、という藤村さんのことばが印象的でした。
確かに高品質のレモンや焼酎だったら、単体で味わうほうがいいですもんね。
この日のおつまみ、7品を小皿でご用意しました。
あ、ちなみに当日の私は受付とお運び担当。
「ちょっとはつまめるかな」と思ったけど、そんな余裕はありませんでした(笑)。
藤村さんの白和えはこのようなスタイル!
僕にとって白和えは、衣を楽しむものなんです。
クリームチーズのディップのように、
具材によってオードブルにもデザートにもなる、
万能なペーストなんです。
なるほど。この日はトライトマトとミントが添えられていましたよ。
特にみなさんから好評の一品でした。
鶏モモの山椒煮。
実山椒を噛んでからレモンサワーを飲むとすごーくマッチする。
皮の部分がまたいいアテになるのです。
※終わってからいただきました(笑)
十三人のレモンサワーだけを飲む人々。
だんだんと、初対面のかたがたが“ほぐれていく”感じってのはいいもんですね。
イベントを開催するたび、この瞬間がくるとホッとします。
藤村さん:「好きに飲んで食べていただいて、
その間に僕がいろいろ話したり喋ったりしますので
聞きたいかたは聞いてください(笑)」
という、ゆるーい会の流れ。なんとも春の午後的でした。
藤村さんオリジナルのレモンサワーは
ジャムはマーマレード、リキュールはピーチ。
なんでもいいんですよ。
ご自宅にあるもので、いろいろ試してみてください。
それがまさにカクテル的なんです。
ちなみにレモンサワー×ブランデーは
「レモンサワー・ロワイヤル」と名付けられていました。
盛りつけはもちろん、全員分のレモンサワーをすべて作るのですから、
藤村さんはずーっと休みなし。
でもそういう手際を拝見するのも、こういう会の醍醐味ですね。
2時間はあっという間に経ち、
たくさんのレモンのしぼりがらを残して、会は無事に終了しました。
本当にみなさま、ありがとうございました。
そして二次会へ。
多くのかたが参加してくださいました。
みなさん、いい笑顔! 掲載許可をありがとうございます。
最後に私も一枚。
ちょっとぐらい写りたいしね(笑)。
びろーん。
藤村さん、ありがとうございました!
第2弾やりましょうね。
今回の会費は、おひとり様で3,500円でした。
ご興味のあるかたは、次回開催のあかつきには
案内を送らせていただきますので、
hakuoatushi416@gmail.com までご一報ください。