白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

【盛会御礼!】藤村公洋の“レモンサワーのススメ”

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桜が咲きましたね!

花と太陽にめぐまれた3月20日の春分の日

新宿御苑のキッチンスタジオで、

料理家・藤村公洋さんのイベントを開催しましたよ。

 

 

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その名も、「レモンサワーのススメ」!

誰しも知っているけれど、わざわざ飲んだり、

特集されたりすることは(たぶん)ほっとんどないであろうレモンサワー

あえてそれをテーマにしてのイベントです。

 

 

 

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藤村さんはもともと、バーテンダーのご出身。

(現在も池袋『FULL HOUSE』で週2回入られています)

ツイッターで知り合って以来の飲み仲間なのですが、

とある日の会話からこのイベントは生まれました。

 

 

「藤村さんって、よーくレモンサワー飲みますよねえ」

「好きなんですよねえ」

「なんか最初意外でしたよ。バーテンさんがレモンサワーって」

「なにいってんですかハクオーさん。レモンサワーだってカクテルですよ!」

「へっ!?」

 

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‘フィズ’ってあるじゃないですか。

ジンフィズとか、バイオレットフィズみたいな。

あれって、スピリッツやリキュールにレモンと砂糖を合わせて、

ソーダで割ったカクテルですからね。

いわば、レモンサワーは言ってみれば「焼酎フィズ」なんですよ。

 

焼酎フィズ……。

そうかなるほど、ベースのお酒をレモンとソーダで割ると思えば、

確かにレモンサワーだって、カクテルなんだな。

 

 

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  「その話、面白いですよ! 藤村さんがつくるレモンサワーと、

それに合わせたおつまみでイベントやりましょうよ!」

 と提案して、トントントンと話が進んだ…というわけなのです。

 

※ちなみに、このコースターは昔、藤村さんが経営されていたバーのもの。

 店名は『黒すぐり』、つまりカシス。いまは藤村さんの屋号です。

 

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レモンカットもたっぷり用意。

1杯につき、この切り方がちょうどいいようなんですね。

くし型に切るものだと思いこんでましたが、

やってみたら確かにこのほうがフィットしました。

 

 

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おいしいおつまみもあれこれ用意して、

なんともうららかな早春の昼下がりに、13時からイベントはスタート!

さあ、たのしき昼飲みのはじまりです。

そして BGMはデューク・エリントン

 

 

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SNSで募集をかけたら、13名のかたがご参加くださいました。

ちょうどスタジオぎゅうぎゅうぐらい。皆様、ありがとうございます!

ともかくもまずは、かんぱーい!

 

 

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みなさんに飲んでいただきつつ、先に書いた

レモンサワーだってカクテルだ!」のお話をする藤村さん。

 

 

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みなさん熱心に聞いてくださいました。

バーテンダーになりたい」という夢を抱いて、

ネット検索で藤村さんのことを知ったというかたもご来場。

そうそう、レモン色の服で来てくださったかたも約1名。しゃれてるなあ。

 

 

 

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会の構成としては、ベーシックなレモンサワーは飲み放題、

そして藤村プレゼンツのオリジナル・レモンサワー2種を選んでいただきました。

 ベースは宝焼酎。

ミニ瓶のデザインが好きなんです。

昔はデヴィッド・ボウイもこの会社のCMに出ていたんですよ。

焼酎を1としたら、割りものは2.5の配分です。

と藤村さん。

宝焼酎のCM……マドンナも昔は出ていたなあ。

 

 

そして割りものは「ハイサワー」が藤村流です。

酸味と甘味、味の骨格がしっかりしているので、

アレンジがしやすいんです。

とのこと。 

 

おいしいレモンサワーをつくろうとすると、

レモンや焼酎の質を上げる方向で考える人が多い。 

それはあまり意味がない。

比率をしっかり守るほうがいいですね、という藤村さんのことばが印象的でした。 

確かに高品質のレモンや焼酎だったら、単体で味わうほうがいいですもんね。

 

 

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この日のおつまみ、7品を小皿でご用意しました。

あ、ちなみに当日の私は受付とお運び担当。

「ちょっとはつまめるかな」と思ったけど、そんな余裕はありませんでした(笑)。

 

 

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 藤村さんの白和えはこのようなスタイル!

 

僕にとって白和えは、衣を楽しむものなんです。

クリームチーズのディップのように、

具材によってオードブルにもデザートにもなる、

万能なペーストなんです。

 

なるほど。この日はトライトマトとミントが添えられていましたよ。

特にみなさんから好評の一品でした。 

 

 

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鶏モモの山椒煮。

実山椒を噛んでからレモンサワーを飲むとすごーくマッチする。

皮の部分がまたいいアテになるのです。

 ※終わってからいただきました(笑)

 

 

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十三人のレモンサワーだけを飲む人々。

 

だんだんと、初対面のかたがたが“ほぐれていく”感じってのはいいもんですね。

 イベントを開催するたび、この瞬間がくるとホッとします。

 

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藤村さん:「好きに飲んで食べていただいて、

その間に僕がいろいろ話したり喋ったりしますので

聞きたいかたは聞いてください(笑)」

という、ゆるーい会の流れ。なんとも春の午後的でした。

 

 

 

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 藤村さんオリジナルのレモンサワー

 

ジャムはマーマレード、リキュールはピーチ。

 

なんでもいいんですよ。

ご自宅にあるもので、いろいろ試してみてください。

それがまさにカクテル的なんです。

 

 

ちなみにレモンサワー×ブランデーは

レモンサワー・ロワイヤル」と名付けられていました。

 

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盛りつけはもちろん、全員分のレモンサワーをすべて作るのですから、

藤村さんはずーっと休みなし。

でもそういう手際を拝見するのも、こういう会の醍醐味ですね。

 

 

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2時間はあっという間に経ち、

たくさんのレモンのしぼりがらを残して、会は無事に終了しました。

 

本当にみなさま、ありがとうございました。

 

 

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そして二次会へ。

多くのかたが参加してくださいました。

みなさん、いい笑顔! 掲載許可をありがとうございます。

 

 

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最後に私も一枚。

ちょっとぐらい写りたいしね(笑)。

 

 

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びろーん。

藤村さん、ありがとうございました!

第2弾やりましょうね。

 

 

 今回の会費は、おひとり様で3,500円でした。

ご興味のあるかたは、次回開催のあかつきには

案内を送らせていただきますので、

hakuoatushi416@gmail.com までご一報ください。