白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

『麺酒論 嚆矢』でゆったり独酌

 

 

さて、おにぎりイベントが終わって、

 

 

 

 

なんだか……ホーッとしました。

(*´ω`;)フゥ

 

 

やっぱり当日までいろいろ、ドキドキしてたんですねえ。

「キャンセル多発しませんように」とか

「お天気になりますように」とか。

 

考えてもしょうがないことは考えないタチなんですが、

やっぱり心のどこかで気にはかかってるんだなあ。

この日はなんだか気が抜けて、ボーっとしておりました。

 

 

こんなときは、独酌だ!

と、思い立って隣町までテクテク。

どうでもいいですが「テクテク」って副詞、数ある中でもトップクラスで好きだな。

 

f:id:hakuoatsushi:20160214224451j:plain

駒場東大前の『麺酒論 嚆矢』(めんしゅろん こうし)さんへ。

びっしりと貼られた日本酒のラベル。

そしてちょっと暗いのは、帰りがけに閉店モードの状態で撮ったからです。

ごめんなさい。

 

日本酒と、良いアテを楽しみたくなったときに、ここに足が向きます。

 

でもここ、日本酒のメニューは

一切ありません。

 

まず、どんなお酒を飲みたいかご店主に相談。

ハードル高そうと思うなかれ、いろいろ向こうから尋ねてくれて、

「あなたの好みの酒、見つけてみせます!」的にプレゼンテーションしてくれますよ。

そしてどんどん試飲させてくれるのもこちらの特徴。

 

きょうは「うまうま濃いめのお酒をくださーい」とお願いしました。

 

f:id:hakuoatsushi:20160214224705j:plain

和歌山の『車坂』、濃醇でけっこうでしたー!

いいなあ、うまいぞ。ホッとするぞ。

 

 

f:id:hakuoatsushi:20160214225402j:plain

来るとかならず頼んでしまうその1.

キュウリの漬けもの。味しみしみで酒ススムススム。

仕事では減塩日記書いてますが、きょうはいいのだ!

息抜きデーなのだ!!

(編集Fさんが見てないことを祈りつつ…)

 

 

f:id:hakuoatsushi:20160214225916j:plain

ヅケのタコ。

見た目どおり……うんまいのよ。日本酒の肴だねえ。

ヅケがいつも何種類かあって、チーズやホタテもおすすめです!

 

 

f:id:hakuoatsushi:20160214230029j:plain

にごり酒が豊富にあるのも『嚆矢』さんの魅力のひとつ。

広島の『白鴻』にごり、はじめていただきましたが、これもうまかった。

ちなみに、嚆矢って「物事のはじまり」という意味だそうです。

さきがけ、ですな。

 

 

f:id:hakuoatsushi:20160214231556j:plain

 ここに来たら必ず頼んでしまうものその2.

嚆矢さんのチャーシュー、好きなんだなあ。

 

 

f:id:hakuoatsushi:20160214230714j:plain

酢で溶いた特製辛みそをつけていただきます。

こちら、元々ラーメン店だったのですよ。

ご店主の日本酒への愛がどんどん深まるうち、つまみと酒をやり、そしてラーメンでシメるというお店に変化していった、それが『麺酒論 嚆矢』なのであります。

 

 

f:id:hakuoatsushi:20160214230849j:plainきょうはミニサイズのラーメンを作ってもらいました。

ふふふうまそうじゃろう。

ここのワンタンがまたおいしいんだ。

つまみでも頼めますので、ワンタン好きはゼヒゼヒ。

 

カウンターだけのお店なので、行かれる場合はどうぞご予約を。