昨日は歩きまわったからか、よーく眠れました。グッスリ!
お世話になったホテルグリーンさん、ありがとう。谷町九丁目の駅からほど近く、オープンしてまだ2年半にもならない、きれいなビジネスホテルでしたよ。
せっかく早起きしたので、歩いて難波駅まで行くことに。
旅に出て時間さえあれば、とにかく歩きます。
徒歩がいちばんたのしく、ものを見られる。
そして早速こんなものを採集してしまう私がいます。
何をべんきょうするんだろう。
「伯爵夫人」がどこにかかるのか分からず、思わず撮ってしまった一枚。
このへんから日本橋にかけてはラブホテルが多いですな。
昨日とはうって変わって曇天、雨が降りそうで降らない一日でした。
なんだか雰囲気のよいお社(やしろ)を見つけたので、行ってみました。
こういうのにばったり出合えるのが大阪の深さ。
歌舞伎好きとしてはうれしいサプライズでした。生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)というお社の中にありましたよ。
こちらが浄瑠璃神社。
春分・秋分の日が例祭で、文楽協会からの参加も勿論あるそうです。ここに祀られている方々がいなければ、現在の歌舞伎はなかったんだよなあ。
途中で黒門市場をちょろっとのぞいてきました!
心浮き立ちますな。
お、もうハモがいる!
「もういるで!」
威勢のいいにいちゃんに許可をもらって、撮らせてもらいました。
今回もデパ地下やらスーパーマーケット、かなり周りましたがハモの湯引き、すでに置いてあるところ多かったです。小切れにしてない一枚ものもあったけど、あれは寿司にでもするのかなあ。料理好きのおばちゃんを見つけて、立ち話したかった。
なんとホヤがある!!
「こっちでもホヤ食べるのん?」
「食べない」
即答。(+_+;) まあそうだわな…。
「食べへんけど、ここは食べる地方のひとが来るところやからねー」
まさに私です。
赴任で来ている東北人が買って帰るよう。みな郷里の味が恋しいんだよな。
ハモと同じく、ホヤは東北の夏に欠かせないものなんですよ。
ミックスジュース、やっぱり一度は飲んどこ。
朝に生ジュースを黒門市場で。うーん…ぜいたく。
さて、12時に友人と待ち合わせなのでした。そうそうゆっくりもしていられない。
きょうは兵庫方面に向かいます。
最近話題になった、近畿大学の英字表記変更の件。
kinki が「kinky」に聞こえて、ビックリされるようなんですね。
辞書で引いてみると「(性的に)異常な・変態の、心のゆがんだ」とあります。
「近畿日本ツーリスト」なんていったいどんな会社になるのでしょう。
阪神電車に乗ってやってきました鳴尾駅。甲子園駅の1つ手前です。
降りてさっそく見つけた日傘装着用「さすべえ」付きの自転車。
私はいま関西にいる……。
ここでも1軒、地元のスーパーを見てまわってから、目的地へ。
このお店に来たかったんです、『鳴尾山芋研究所 FLAT BUSH』!
以前にテレビで知ってから、興味津々だったのです。山芋だけで料理を構成するお店。
カウンターと、後ろにテーブルが12名分ぐらいあったかなあ…?
お昼は1500円コースのみ、料理は外国のかたがされていました。
結論からいって、料理は期待を裏切らないすばらしいものでした。
来て、よかった。
山芋を使った前菜の数々。
山芋をすり入れたスペインオムレツ、ユズ香のエスプーマの下にマリネされた山芋、ナスと山芋のテリーヌ、つくね揚げ…などなど、長芋、自然薯、つくね芋などを使い分けつつ、飽きさせない前菜構成になっています。
「コースや一食分の料理を構成できるほどに、山芋は奥深い素材だと思った」というようなことを代表の方がテレビで言っていらして、「そこまで言い切る彼の料理を一度体験してみたい…!」と思ったんですね。
その言いようが変にハッタリをかますような物言いでなく、静かに、謙虚に食材と対峙している感じが好もしくて。てらいのない気持ちって伝わるものですよね。
そのかたが、こちらの八代進一さん。
名刺交換させていただきました。右手には山芋のタトゥ!
テレビで受けた印象と変わらない、控えめで優しいお人柄でしたよ。
もっともっと山芋に関してのこと、お聞きしたかったな。
メインはとろろペーストのかかったサルサ風のサンドイッチ。
添えられたマッシュ山芋のフライも実においしかった。
神戸育ちの友人は、とろろごはんをセレクト。
今回はこの友人エリさんにいろいろとお世話になりました。
ありがとうね、エリさん!
デザートはイチゴ入りの薯蕷(じょうよ)寒天。
これまたおいしかったなあ。
器の趣味もよくて、目にもたのしいお店でした。ランチは1500円1種類という設定ながら、平日でも「お断り」が発生していて、にぎわっていましたよ。
さて、満足ランチのあとは三宮へ。八代さん、ごちそうさまでした!
駅に向かう途中で見つけた店。
私はいま関西にいる……!
アポストロフィの使い方がたまりません。
さて、神戸に移動してきました。
地元への愛が街のそこかしこからあふれています。
大好きなパティスリー、『モンプリュ』へ。
ここで実家へのおみやげを送りました。ここのチーズケーキ、好きなんですよー。東京の友人用にキャンディもいくつか購入。カフェは地元の方々でにぎわっていました。素敵なお店だったな。今度はゆっくりお茶をしたい。
神戸って感じですねえ。
大丸に入ったら、こんな表示が!
「だってホントに山と海に挟まれてるとこなんですもの」とエリさん。
どこでもこんなふうに表示してあるわけじゃないけど「この言い方、神戸のひとだったらみんな分かると思う」とのこと。おもしろいものですね。
三宮駅直結、ターミナルホテルの1階にある『PUBGAB』では地元ウィスキーのハイボールが飲めました。なかなか味わいしっかり、おいしいハイボールでした。
ここで、しばしおしゃべり。使い勝手のよさそうなお店だったな。
ハッピーアワー、生ビールと小皿おつまみが付いて500円のセット。
うーん、いいセットだなあ。この日のつまみは、生ハムとキャベツのピクルス。店員さんもとても親しみやすいかたばかりで、ラッキーでした。
エリさんとはここでお別れ。
いろいろ案内してくださり、感謝です。
エリさんは生粋の神戸っ子、地元のかたに案内してもらうのは最高の贅沢ですな。
ちなみに、エリさんが教えてくれた地元のお菓子、
『甲陽園のお菓子工房 ケーキハウス ツマガリ』の詰め合わせ。とてもおいしかったですよ。別におみやげで買い足してしまったほど。また取り寄せてみたい。
さて、JRに乗って三ノ宮から明石へやってきました!
明石まで新快速に乗れば21分なのですね。早いなあ。明石は鶴橋とならんで、私の今回の旅のメインテーマでした。
明石の商店街。
「何をアピールしたいか」がこれほどまでに直球で分かると嬉しくなります。
本当にあちこちにタコが。昔、たこ八郎っていたなあ。
さて、こちらが目的地!
酒屋さんが営む『立ち呑み たなか屋』、以前に雑誌で見た光景があまりにも魅力的で、「死ぬ前に必ず行きたい…!」とずーーーーっと思っていたお店でした。
しかし17時の開店14分後に行ったにもかかわらず、満席!!!!
近所をうろうろすること1時間20分、ようやく入れました。(*´ω`;)
上の写真は、お店の様子。地元の酒『仙介』や『爽楽』もたくさん。
カウンターにはずらりと並ぶ大皿!
これこれ、この光景をかつて見たのです。そして写ってませんが、周囲は笑顔の酒好きでもうギッチギチなのですよ。背伸びして撮りました(笑)
普段は和食メインなのですが、うかがった日は特別イベントでイタリアンメニューオンリー。普段を知れないのはちょっと残念でしたが、もう何食べても好みの味わいで結果オーライ! たのしかったなあ。思い切って、来てよかった。
店員さん、本当にいそがしそうだった。
メニューはこんな感じ。
まずはロゼのスパークリングをオーダー。
最初に甘エビのひと口ガスパチョを。
いいスターターでした。ガスパチョの季節になってきましたねえ。
甘エビとオレンジのサラダ。
エビ好きには至福の連続攻撃。厚みと弾力のしっかりある甘エビ、久しぶり。1時間以上待った甲斐があったというもの…(´;ω;`)ウッ…
2杯目、白ワインの上のほうをオーダー。
ゆっくりを心がけて飲みました。まだまだ夜は長いのだッ!
明石でタコで立ち呑みでワイン…うれしいなあ…。ハリイカはコウイカの別名、肉厚だけど食べよく仕上げられていて、満足。下のグリーンも力があっておいしいのですよ。
やっぱり兵庫の日本酒も飲みたいなーと思い、7番の『仙介』をオーダー。
この『仙介』、東京は大塚の『地酒屋 こだま』で知って惚れたお酒なんです。
それを地元であらためて味わう。地元で獲れた魚と共に。
しばし、ぼんやりと時間を味わいました。
アナゴと鯛の子、山菜のフリット。
こちらをつまみつつ、お隣のグループさんとお話(というか聞き込み)して、周辺のお店のことをいろいろうかがいました。たなか屋さんで飲み尽くすのもいいけど、やっぱりちょっと周りたい。
いろいろ教えてくださった司書関係の美女軍団のみなさま、ありがとうございました!
お会計、このほかイワシのベッカフィーコ、国産白ワインも1杯飲んで計5800円。隣のおばちゃんから「ここでひとりで5千円行くなんて(怖い子…)!」みたいな目をされてしまいました。(^▽^;)
さて、教えてもらったうちの1軒、立ち飲み『ポンコツ』さんへ。
この外見! 知らなかったら絶対入らないなあ。というか看板もないですね。
入るとごくフツーの立ち飲み屋さんなんですけどね。
ご夫婦でやられていて、とても気さくに話してくださいました。うれしかった。
2軒目の定番、レモンサワーを。
そしてつまみは……
やっぱり、タコ!
この「手長タコの炊いたの」、うまかったな。にし貝の煮つけも惹かれたが、断念。食べ過ぎて明日腹具合悪くしたら、元も子もない。ひとり旅とは何かを諦め、絞ることなり。
そして「ポンコツに行ったらこれを絶対!」とおすすめされた『穴しん』、うまいぞおっ! 焼きアナゴとタクアン、大葉を和えたものですが、なんともいいトリオでした。これ、真似してみよう。
この「清原ハイ」ってなんだろう?
ご主人「ヤクルトで割るの。略してヤク酎や!」
すばらしい……o(TヘT o) 旅の疲れが吹っ飛びました。
笑って、隣の人とちょっと喋ったりして、辞去。
ごちそうさまでした!
さて、ここで私ヘマをしてしまいます。なんと下に置いたダウンベスト、忘れてしまった。( ;∀;) こちらのお店、電話非公表のようなんです。手紙書いてみよう。まだあるかなあ。
この日の夜は姫路のドーミーインに泊まりました。
「寝たら赤穂行っちゃうから気をつけてね」と先の友人、エリさん。
無事に着いた姫路の駅、降りたら名産『揖保乃糸』のネオン塔が。
このあとの2軒ほど寄ったのですが、それはまた別の機会に。
姫路の人とも酒場交流できて、よかった。
さて、明日は姫路・鶴橋再訪編です。