10周年をむかえた小伝馬町の『ともすけ』さんは、熱烈なファンの多いお店。
はじめて伺ったのはいつだったかなあ…。
イタリアンをベースに、日本の旬と素敵な発想がいっぱい。味のある手書きメニューを眺める時間から、ものすごく楽しいのです。
つきだしの鶏レバとショウガの赤ワイン煮パテ。
ショウガのきかせ方、実にあざやか。噛みしめつつ、メニューとにらめっこで悩む。今回は4人で来たのであれこれ頼めるぞ。うひひ。
スタートは、ホタルイカとフレーゴラのオレンジ赤ワイン煮。
プチプチしたのがフレーゴラで、サルディーニャ島の小さな粒パスタだそうですよ。オレンジと赤ワインソースが不思議に和な感じで、なんだか身近なおいしさ。
ともすけ流、春の山菜盛り合わせ!
ああ、春ですねえ。うれしいなあ。一番右、ウドを赤ワインビネガーで煮て粉カラスミをまぶしてあります。なんという発想力。「あまどころ」(左から2番目)という山菜、不勉強ながら知りませんでした。アスパラ的な味わいでとてもおいしい。
自家製パンもふわふわモッチリ、粉の香りがかぐわしい。
これ、なんだと思います?
日向夏とカステルマーニョチーズのマリネ、だそう。白ワインの素敵なアテでした。柑橘とチーズをマリネしちゃうという発想がもうおいしい。
絵画的。白ワインが進みました。もっとゆっくり飲むようにしなきゃねえ…。
ともすけさん名物、豆苗とたたきキュウリ、モッツァレラチーズのサラダ。
もりもり青い野菜を食べる楽しさがギュッとモリッと!
これ、ひとりで2皿ぐらい食べる人けっこういそうだなあ…。ゴマ油が香るんですよ。
タケノコです! ああ、タケノコです!!
奈良産ゆでたてをパルミジャーノで焼いたもの。 書いてていま、口の中が再びじゅわっと…(笑)。いやはや、そりゃうまかった。全員が口にこそしませんでしたが、多分思ってました。「もっとくれ」と。
黒毛和牛のやわらか煮、サルサヴェルデソース。
アンチョビ、パセリ、ビネガーのソースで牛なんですが、とてもさっぱり食べよい。こちらも定番メニューのようですよ。
この時点でワイン3本目(だったかな?)、すべておまかせだったのですが、このロゼが個人的に一番忘れがたく。また今度行って訊いてみよう。
もう再訪したくなってきた…。
カジキマグロとふきのとうペーストのタルタラ。
プリッとやわらかいカジキの火加減のよさたるや。でもタルタラのことを訊くの、思いっきり失念。酔いもいい感じにまわっておりました…。
そんな酔いが一気に醒めたのがこちら!
タケノコと山椒とパルミジャーノのリゾット。 「んまーい!」と食べるなり叫びました。タケノコのうま味と山椒の香り。口悦。は、春や…。
(´;ω;`)ウゥゥ
山椒、実と葉のダブル使い。おいしかったなあ。
友人連、絶賛の赤。すべてご主人の“決め打ち”で出してくださいました。
あんずのような香りが印象的。
こちらもよかったですよう。
カラスミとレモンのショートパスタ。リゾーニよりちょい長めで歯ごたえしっかり。
デザートまでいただきました。
口直しはコーヒー類ではなく、私は泡です。
特に印象的だったのが、この漆黒のドルチェ。
「ボネ・ビター」というピエモンテ州の伝統菓子だそうで、ココアプリンにアマレットがきいています。お、おいしい…。なんかニュアンスは違うんですけど、羊羹的な世界を感じるなあ。
満足、そして満悦。
また初夏あたり、行きたいなあ。仕事がんばろう。
リフレッシュになりましたよ。