白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

池袋のレンゲ、カツオ菜、タケノコで三品、誕生日。

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いきなりですが、レンゲです。

池袋駅の近くで咲いてたんですよ、びっくりしたなあ。駅西口から5分ちょい歩いたところ、電柱の脇の茂みに。種がどこからか飛んできたんでしょうかね。レンゲを見かけるなんていつぶりだろうか。

 

漢字だと蓮華と書きますが、たしかに蓮(ハス)の花の咲きように似ている。仏の台座のような花。

 

私が幼稚園の頃はそこら辺にいっぱい咲いてました。首輪を編む子なんていましたねえ。あれはシロツメクサだったかな、それともどっちでもやるんだったか。

 

なつかしい。

 

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めずらしいといえば、カツオ菜が近所のスーパーで売られていたんです。レアだなー。福岡のお雑煮に欠かせない青菜。

 

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せっかくだしと買って、お雑煮にしました。

独特のほろ苦さがありますねー、炒めものにもいいだろうな。ほんのりカツオの風味といいますが、ちょっと私には分からず。

 

4月も半ばですが、ひんやりする日が続きますね。日差しはもう初夏みたいなときもあるんだけど。

 

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さて、京都の八百屋「Gg’s」さん でタケノコを購入。

 

そら豆と一緒に軽く煮込みましたよ。鶏と香味野菜のだしで煮合わせ。気温が低い日が続くので、こんなのが食べたくなったんですね。

 

うん、穏やかな甘みを感じさせてくれるいいタケノコだ……。農家さんから指定で「うちのは水煮するだけでいいです。米ぬかで煮るとぬか臭くなるので」とあり、驚きましたが、たしかに水煮で全然問題なし。

 

タケノコのベージュとそら豆の薄緑、中尾雅昭さんのうつわの青。いい取り合わせになって、ひとり満足。こういうのも楽しいんだ。

 

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インスタでどなたかがサルサヴェルデ(イタリアのパセリとアンチョビのソース)と焼きタケノコを合わせてて「やってみたい!」と強く思い、真似てみました。

 

うーん……合うッ! 

強いもの同士の味わい、いいですね。付け合わせは菜の花。ワインが進みました。はい、昼から飲んでおりましたよ。週末のたのしみ。

 

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ヒラマサが手頃だったので毎度ながらカルパッチョに。

木の芽をオリーブオイルに漬けてみたら、カルパッチョの薬味にぴったりでね。国産レモンの皮をけずって、塩コショウでいただきました。

うつわは稲村真耶さんの。このかた独特の柔らかい感触、使いやすいんだなあ。

 

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タケノコ料理、姫皮と山椒の炊き込みごはんでラスト。自画自賛しますがすごーくおいしくできました。薄口醤油、濃口醤油ちょい、塩、山中油店のごま油で調味。

 

ああ………うまい。

いいタケノコあればこそですね。スミヤさんと農家さんに感謝。おいしいタケノコを育てるためには一年を通じた山の管理が重要なのだそうです。一度ぜひともお話をうかがいにいきたい。 

 

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親が送ってくれた花ワサビ。

下ごしらえする前に、ちょっと飾ってみる。小さく可憐な沢の花。

 

 

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さて、16日で46歳になりました。

いつもブログを読んでくださる皆様、本当にありがとうございます(多分数人ぐらいは……いらっしゃるはず。笑)。

 

自分なりに頑張って書いていきますので、今後もどうか応援してください。

 

よろしくお願いいたします。

 

白央篤司