白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

暮しの手帖別冊『気分を大事に 続ける料理』

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お月見丼。

シラスは雲に見立てて……というわけじゃなく、単にある日の朝食です。目玉焼きとシラスで小どんぶり。好きなんですよー、この組み合わせ。

 

先日(9/21)は中秋の名月でしたね、満月と重なるのは8年ぶりだったとか。当日はツイッターのTLに月がたくさん上がっていました。

 

月を見上げる気持ち、大事にしたいもの。

 

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目玉丼とセットにした、具だくさんの味噌汁。

この朝は寒かったんだよな、「肌寒い」から寒さが1ランク上がって、秋寒も本番という感じに。

 

気温が下がるほどに、白菜の味が恋しくなります。他に油揚げ、椎茸、エノキ、長ネギ。具だくさん味噌汁は冷蔵庫片づけの意味もありますが、栄養的にも味わい的にもいいですよ。うま味や風味が複合的になりますからね。ぜひぜ、お試しください。

 

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ある日の味噌汁は小松菜と菊の花、油揚げで。

秋らしい、いい味噌汁になりました。菊香がほんのり香ってね。見た目もあざやかで、いいものだなと我ながら。

 

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さて、お仕事のお知らせをひとつ。

暮しの手帖別冊『気分を大事に 続ける料理』というムックで取材いただいてます。編集主幹のおふたりが、拙著『自炊力』を読んでお声がけくださいました。

「買ってきて、ちょっと足すだけでも立派な自炊」というところを主にご紹介しています。

 

暮しの手帖』、母がよく読んでいたなあ……と。関われて、うれしかったです、ぜひお手に取ってみてください。

 

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さて、こちらはある日のおやつ。

 

銀座ウエストの月餅です。軽くてさっぱり、食べよい月餅でした。もう売り切れてるかなあ、限定品。中国で月餅は中秋節の食べものなのだそう。月を想いつつ、いただきました。デザインも素敵ですね。

 

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先日、新潟の上越市を取材で訪ねたおり、農家さんに教えていただいた「ちっちゃなほっぺ」というブランド名のミニトマト

これが、抜群にうまかったのです!

 

皮がとても薄くて食べやすく、甘みが強くて青臭さが皆無。トマト嫌いの子どもが、これで慣れて一般的なのも食べられるようになったケースがたくさんあるのだそう。

 

いやはや、納得の味わいでした。新種のサクランボと言われて食べたら納得するかもしれない。こちらでも買えるようになるといいなあ。

 

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たま子さん、元気ですよ。

 

「たま子ー」と呼ぶとけっこうな確率で「にゃーん」と答える。その瞬間の表情です。

 

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最後は白子の写真で。

タラの白子、実は8月に東北の青森と岩手でいただいてきました。「今年は早いねえ、でも味はいいよッ」と板さん。実際にめっぽううまくて、口に入れてしばし陶然……。8月にこんな思いになれるとはねえ。

 

ということを書いていた今そのとき、自民党新総裁に岸田文雄氏が選ばれました。さて、どうなるか。少しでもより良い世の中になりますように。