白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

40歳の日に

 

 誕生日でした。

 誰のって?   私のです。

 (^д^;)

 

 うーん、きょうは何を食べよう。

 そう考えたときに不思議と、受験生みたいなゲンをかつぎたくなってしまいました。

 と、いうわけで。

 

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 仕事の合間に、渋谷の『瑞兆』(ずいちょう)へ。

「40代にカツ! 勝たねば!」

 そんな思いになったんですね。自分でも不思議。

 

 こちら、食べものはカツ丼、飲みものは瓶ビールしかない、なんとも潔い店です。のれんをくぐると、「ごはんの量はお決まりですかー」と声をかけられます。

 

「はい、お待ちどおさま」

 

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 さあ、フタを開けますよ。

 

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 ああ…カツ丼だ……食うぞぉ!!

 

 下がしっとり、上は衣の食感を楽しめます。

 つゆがなんとも良い具合に、甘い。カツ丼はこうじゃなくっちゃな。

 

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 噛んでじゅわりと幸せなひととき。 

 

 

 ごちそうさまでした。

 

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 長年の友人、フローリストのM宮君が花をプレゼントしてくれました。ヴィンテージコーラルという芳しいバラでした。

 

 嬉しいサプライズだったよ、ありがとう。

 

 よい40代を築かねば。精進します。

 

 ここまでなんとかやってこれました。父と母、友人と、仕事関係でお世話になっているみなさんに心から感謝します。ありがとうございます。

 

 

 2015年4月16日 白央篤司