白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

残暑の食卓あれこれ

「今のうちに作っておきたいな」と思い、夏野菜の味噌汁を。

 

手が動く、という感じでトマトとナスを切っていました。ミョウガとオクラは最後に入れて、ひと混ぜ程度で。油揚げも入れてます。

 

いやー、涼しい朝が続きますね。

日中はそれなりに暑いけれど、風は秋の感じがちょっとあって。今年は残暑長引かないかな? と思うと、中旬頃でもまたきつくなったりするときもあるけれど。

さて、どうなるか。

 

 夏野菜をサラダや冷麺の具にせず、味噌汁にしたところに涼しさを思います。あ、でも味噌で煮たトマトのおいしさ、私は格別に好きなのですよ。おいしいんだ。

完熟したものをじっくり7分ぐらい煮てから、味噌を溶いてみてください。しみるよー。

 

夏野菜といえば先週はトマトソース・スパゲッティも作ったんだった。

 

ツレの昼ごはん用、ナスとモロッコインゲンをメイン具にして、風味付けはアンチョビバターです。

 

いただきものの、新潟「くろさき茶豆」がとてもおいしい。

香りがしっかり、コクがありますねえ。

 

3分ちょいの塩ゆでにして、コリコリとかために食べるのが私が好きだな。しかし新潟は米どころであり、甘エビ天国であり、枝豆王国だなあ……とよく思います。

時期ごとにいろんな枝豆を楽しまれてますよね、越後人は。

 

ごちそうさまでした!

 

 

 

そうそう、秋田から桃を取り寄せたんです。

インスタで『寅印菓子屋』の寅さんが取られてて気になった、「陽夏妃(ようかひ)」という品種。見事なものでした。

 

最初はかためで食感しっかり、ほどよい甘さなんですが、追熟1週間かけると香りも味わいも濃厚になって濃縮感があって、たまらなかったです。

 

この品種はもうシーズン終わりとのこと、また来年お願いしてみよう。

桃もいろんな品種ありますね、個性が全然ちがって面白い。

 

お願いしたのはこちら。

 

UMOSORO ほそかわ農園

umosoro.com

 

ちょっと宣伝を。

おつまみ連載、かつおのたたきを使ったアレンジ料理を3品考えました。

バルサミコ酢ナンプラーといった個性の強い調味料とすごーく、いい相性なのです。そこに強めのハーブを合わせるのがまた、うまいんだ。ぜひぜひ。

 

 

食本書評、今月は大庭英子さんの『68歳、ひとり暮らし。きょう何食べる?』をご紹介しています。

「困ったときは大庭先生に頼る」なんて料理編集、多いんですね。尊敬を集める大庭英子さんの新刊、それなりにラクもしつつ、「ここは手を抜かずに」というポイントがはっきりした料理世界、触れていてなんだかとても元気をもらえたのです。

 

料理が好きで、「しっかり作って食べていく」を大事にしたいあなたに。

 


まだまだおいしいトウモロコシ、ミントとナンプラーと炒めるの、おいしいのです。たまに食べたくなるんだな、これが。

 

 

先日、静岡は中伊豆を訪ねてクレソン農家さんを取材してきました。再来週ぐらいにはまたご紹介できます。教えていただいたクレソン料理、おいしかったなあ。

どうぞお楽しみに。

 

 

最後にいきなりですが、

 

仙台育英、おめでとうございました。

 

私、小田急線に乗ってて知ったんですが、涙ぐんでしまう自分に驚きました。小さい頃に仙台に住んでいて、いつもいいところまで行くけれど……な展開を見てきたもので。

 

野球、ほぼ興味ないんですけれども、自分でも不思議なぐらい「よかったねえ…」という思いが溢れてきて仕方なく。

卒業生たちもどんなにか嬉しいだろうと。監督のコメントもすばらしかったしね。

 

夏がゆきますな。