白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

連休中にいただいたもの、観たものなど

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赤を食べる夏の朝。

大石プラムにかぶりついて、体が甘い香りに包まれる。果汁が指から腕にしたたって、食べ終えたらそのままざぶざぶと顔と腕を洗う。さて、一日を始めよう……。

 

そんなことを書いている8時過ぎ、もう31度まで気温が上がっています。天気予報士のアマタツさんは「外に出ないほうがいい」とも。熱中症、どうかくれぐれもお気をつけください。「のどが乾く前に水分補給を」とよくいわれますが、結構難しいですよね。

 

そうだ、麦茶作らねば。

 

今回も連休中に作ったものなど、メモしておきます。

 

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カンパチのカルパッチョ

 

立派なサクが手ごろでありがたく。

バルサミコにオリーブ油、塩、刻んだパセリとディル、最後にカボスひとしぼり。柑橘しぼった手、私は毎度嗅いでしまう。鼻の奥にカボスの香りがひろがって、爽快さが体にいきわたる。キッチンで数秒のアロマテラピー。さあ、次の料理を作ろう。

 

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むきエビが特価で、別の棚ではシシトウの緑がまぶしく。そうだ、一緒にアヒージョにしてしまおう、と。

 

塩、黒コショウ、輪切りトウガラシ。オリーブ油とひまわり油のミックス。

 

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ある日の、冷や汁そうめん。

冨田ただすけさん(白ごはん.comの方)のレシピ、ホタテの缶詰でダシにするやり方を実践してみました。さわやかなコクが出て、いいもんですねえ。ちなみに、ほぐれ身の缶詰で。ミョウガ、キュウリもたっぷりと。すりゴマは小分けパックのを最近常用しています。通常のパックより香りがもちますよ。

 

いただきもの2つ

 

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ある日の宅急便。

開けてみれば、料理研究家・重信初江さんのカリカリ梅漬けと、新ニンニク漬けが。

 

 

我が家、歓喜………!

さっそくいただきました。漬物の本も出されている重信さんだけあって、どちらもまあ見事な出来ばえ。齧ると香りが口いっぱいに広がって、食感がすばらしい。季節がいっぱいに詰まった瓶ふたつ。嬉しくて、時折食べるでもなく冷蔵庫を開けて、手に取って眺めてしまう。

 

初江センセ、ありがとうございます。

 

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ニンニク漬けをかじりながらですね、

 

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ツレの作ってくれた餃子をいただきました。

 

ああ……うまいッ! (∩´∀`)∩

 

ありがとう。

 

 

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わりに近所に住んでいる友人が差し入れしてくれた、南鳩ヶ谷『アニック』のケーキ。

 

嬉しかったなあ。

ここのケーキはさっぱりと上品で軽く、本当に好みなのです。Aちゃん、いつもありがとう。

 

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整理してたら出てきた、イタリアで撮った写真。

 

もう何年前だろう、まだ二十代でした。

 

連休中、突如思い立って断捨離に励むなど。過去の掲載誌などかなり整理して、いま書棚が空いています。その空間をしばし眺めて……達成感。

 

 

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そうそう、最近もっぱらこれを飲んでます。香りがよくてほどよい軽さ。夏の昼飲みにいいんですよ。よく売れているよう。

 

鶏トマトそばの記事、おかげさまでまだまだ読まれています。そこで、スープの副菜活用をご紹介してみようかと。おひたしやもずくのスープにしてもね、なかなかいいんです。よろしかったら。

 

フランス映画『アスファルト』 

アスファルト [DVD]

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アマゾンプライムでふと気になったこの映画、なんの前情報もなく、ただイザベル・ユペールのファンなので観始めたら、どんどん引き込まれて。とても良かったです。

 

重たいものを抱えたひとたちが、ちょっとだけ幸せの方向に近づく。なんの解決もないのだけれど、すこし淀みがクリアになる。ほのかな、ほのかな温かさ。不穏な緊張感がずっと続くんですが、それが決して不快でなく、浅くなく。

 

ラストのほう、イザベルの演技がやっぱり圧巻。すごい演技者だとあらためて。他の演者さんたちも皆すばらしかった。ヴァレリア・ブルーニ・テデスキを久しぶりに見ました。 


 

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それでは、また。