白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

「得意料理は何ですか?」&最近の食メモ

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ブログご無沙汰しておりました、いつもながらに最近の料理メモ。

 

 こないだの土曜日、タラの切り身がきれいで手頃だったので、軽く塩こうじ液に漬けてから粉はたいてソテーに。ニンニクとハーブミックス、オリーブオイル。余ってたプチトマトと一緒に焼きました。楽しき昼飲みです。

 

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最近このワインにハマってます。ほぼ千円、デイリーワインにぴったり。

 

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てきとうグラタン。

玉ネギをスライスしてオリーブオイルで炒めて、チンしておいた新ジャガ、ブロッコリーも加えて軽くチキンスープで煮て、小麦粉加えてとろみつけたものを耐熱皿に入れてチーズたっぷり、200度オーブンで13分ぐらい。また作ろう。さっきのタラ加えてもいいだろうな。

 

 

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週末は九段下『うつわ花田』で開催中の個展にも行ってきました。工藤和彦さん、雪ノ浦裕一さんの二人展。工藤さんのうつわのファンなんですよ、料理を盛りたくなるんだなあ。雪ノ浦さんのうつわは初めて拝見しましたが、なんというのか…どこかファンタジックな、きれいなうつわでした。岩谷で水晶のかたまりを見つけたかのような。

 

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個展で求めた、工藤さんの中皿をさっそくおろす。手触りの良さよ……うれしい。芽キャベツとエリンギをなんの下味もつけずじっくり焼いて、 オリーブオイル×塩×レモンでいただきます。

 

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 牛タンが安くなってて、「たまにはいいか」と購入。あんまり肉って私はつまみにせんのですよ。それはともかく、塩して焼いて、レモンしぼって。つけあわせは白菜の鉄板焼き。白菜って鉄板で焼くとおいしさ倍増、ふちのちょい焦げがまたうまいんです。 

 

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定期的に訊かれる「得意料理は?」という質問。

毎度口ごもっちゃうんですね、答えがむずかしくて。日々の料理は「得意だからやってる」わけじゃなく、家事としてやっている。ありもの、あまりもの、その日の安いもの、旬、気分、いろんな要素の足し算とかけ算でやってるから……なんて言うと「そんな大袈裟な」と思われるかもですが、ともかくも「今夜は得意のあれ作ろう」とかそういう気持ち、平素はほぼ入ってこないもんじゃないかな、と。

 

もちろん得意なものもあるんだけど、あらためて訊かれると「〇〇です!」と胸を張れるほどのもんじゃないしな…なんて委縮もしたりね。というのも、こういうことを訊かれる方って日常あまり料理しない人が多いんですね。そういう人にとっての料理って、「非日常」のものなんですよ。パーティ料理やおもてなし料理をイメージされてることが多い。「うーん、ありあわせで炒め物とか煮物とかですかね」なんて答えると肩透かしくらったような顔されたことも一度や二度ならず(笑)。「いやあの、そういうんじゃなくて。なんとかのローストとかうんたら風のオーブン焼きとか、そういうのないですか?」なんて言われたこともあったな。

 

 ともかく、料理研究家の平松サリーさんも仰ってましたが、相手もさほどの興味があって訊いてるわけじゃなし、話のとっかかりとして出してるんだろう…ということも分かるので、答えを用意しておくことにしました。

 

麻婆豆腐とおでんとタイ料理です。

ひき肉があったらまず作りたくなるのが麻婆豆腐。好きなんですね、高校時代にバイト先のまかない作りで覚えました。ということで日曜の昼に。ツジメシさんのアイディアをもとにひきわり納豆入れてみたらコクが出ておいしかったな。

 

 

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グジュさん元気ですよ。

 

暖冬ですねえ。

それではまた。