白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

「くせものやツジメシ」@スマイルダイナーへ

f:id:hakuoatsushi:20181015063513j:plain

ツジメシさん(@tujimeshi)のイベントに行ってきました。

 

ブログ、ツイッター、インスタ、それぞれでとても人気の料理家さんです。

 

ご本業はデザイナーさんなのですが、玄人はだしの料理がブログから話題となり、書籍も出版。SNSでの料理写真が私も毎日楽しみなのです。

 

 

くせものや、という屋号はモツ、青魚、ハーブ類をたっぷり使うからかな。そういうものが大好物の私にとってはたまらない料理ナイト。

運よく予約が取れたので、ひとりで行ってまいりました。腰痛なんか気にしてられるか!

 

トップの写真はテーブルに用意されたメニュー紙、面白いですね。素材だけが並べられている。さてどんな料理か……を想像するのがプレ前菜でしょうか。

 

 

f:id:hakuoatsushi:20181015064531j:plain

まずはハートランドの生をオーダー。

 

 

さあ、最初の料理が出てきました。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015065509j:plain

生オクラのアチャール

 

f:id:hakuoatsushi:20181015065552j:plain

ナスのアチャール

アチャールはインドの漬物、というかピクルス的なもの。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015065723j:plain

サバのリエット。これすごーく好みだったな。バゲットとパパドがつくんですが、カナッペにして、いいつまみになりました。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015065822j:plain

カキのペースト。オイスターのうま味、みっちりと濃縮!

アッという間になくなりました。

定員は8名、見知らぬ同士がおいしいものをいただくうち、だんだんと饒舌に。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015065855j:plain

それぞれを盛り合わせて、気持ち浮き立つスターター。単体写真を撮り忘れてしまいましたが、フォークの上のが、豚ガツの酢モツ風アチャールです。

いいアテだったなあ。

 

それぞれのレシピを想像しつつ、ビールをやる。

場所は代々木のスマイルダイナー、「しま食堂」「わたる食堂」でもおなじみですね。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015070147j:plain

こちらがツジメシさん。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015070701j:plain

オリジナルのスパイスサワーが大人気で、ひっきりなしにオーダーが入っていましたよ。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015070832j:plain

キンミヤに唐辛子、シナモン、アニス、コリアンダーシード、ペッパーなどを入れて漬けたもの。うーん、これ真似してみたい。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015070925j:plain

さあ、2皿目。きれいでしょう。

なんだと思いますか?

 

f:id:hakuoatsushi:20181015071047j:plain

柿とブルーチーズの最中(もなか)なのです。

柿、ブランデーだったかな、軽くマリネされたもの。なんとも洒落た一品でした。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015071209j:plain

次はグッとビールのアテッぽく、揚げポテト。たっぷりのコブミカンやレモングラス、唐辛子などと一緒に揚げて、タイっぽいフレイバーをつけています。

そうきたかー!

 

f:id:hakuoatsushi:20181015071324j:plain

カツオと春菊、香菜のサラダ。これ、もっとおいしそうな色合いでした。私のカメラの腕が悪くてツジメシさん、申し訳ない。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015071442j:plain

サンマのココナッツ焼き。じっくりこんがり焼かれて、中はしっとり。身の厚いサンマだなあ。噛むとタマリンドの穏やかな酸味が広がって、日本酒と合わせたくなる…。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015071626j:plain

お次は豚モツ各部位がたーーーっぷり入った「ソルポテル」なるもの。インド・ゴア州の料理だそうで、かつてポルトガル領だったことからあちらは豚を食べるのだそう。

酢が入るのがポイントらしいですが、加熱されているので風味は穏やか。ペッパーやマスタードシードがしっかりきいてるんですけどね。

 

ツジメシさんの料理はここまでどれも穏やかで、体にやさしい感じ。けれど、しっかりとつまみになる。アテになる。

さて、ソルポテル。パクパク食べちゃいました。パスタやクスクスなんかとも合わせたくなるなあ。ものすごく好みでした。

 

ああ、習いたい……どれもこれも!

 

f:id:hakuoatsushi:20181015072311j:plain

そして豚レバーとミントのタップワーン。タイ東北料理をツジメシさん風にアレンジ、レバーは低温調理されて実にしっとりとした仕上がり。炒ったもち米がふりかけられています。これまたいい意味でさっぱりしているんですよ、私だったらもうちょっとくどくしてしまいそうだ。

 

 

f:id:hakuoatsushi:20181015072704j:plain

さあ、メインディッシュのいい香りが漂ってきました。

 

f:id:hakuoatsushi:20181015072746j:plain

ビリヤニです!

炊飯器でつくられるツジメシさんオリジナルのビリヤニ、羊のタン入り。炒ったカシューナッツがアクセント。羊のタン、はじめて食べましたがクセなく柔らかい。だしが出ているのかなあ、そのへんのところうかがってくればよかった。

 

けっこうお腹いっぱいだったけれど、それを忘れさせる香味、風味、味わいでどんどん食べてしまう。ライタも出されたので、ますます食欲そそられます。

 

ああ、ごちそうさまでした!

すべていただいて感じたのは、やっぱり「習いたい」、これですね。穏やかなのにきちんとおいしさに満ちて、食後感はさっぱり。

今朝起きて、「また食べたいなあ」と考えていました。

 

次回も行きたいです。

 ツジメシ料理教室が開かれますように。

 

 

 追記

tsujimeshi.exblog.jp

 

 ツジメシさんご本人による当日のブログ。なんと最後にレシピがついてます! 早速アチャール、真似してみよう。ナス買ってきます。