白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

坂田阿希子さんの料理教室へ

 

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坂田阿希子(さかたあきこ)さんの料理教室に行ってきました。

きょうの料理』や『3分クッキング』で坂田さんを知り、何度かレシピを実践してみたんです。「これはうまい!」とその都度、感服。

HPを見てみれば、体験レッスンが。思い立ったが吉日ですね、早速申し込みました。

 

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いろんな料理家さんを知りたくて、調理系イベントには定期的に行っています。

料理教室といっても、先生が調理するのを拝見する講義タイプと、実践型の2パターンがあるのですが、坂田さんの教室は実践型。といっても、ひとりでフルコース作るのではなく、参加者が分担制で料理を作り上げていく構成でした。

坂田先生、教室は17年目とおっしゃっていたかな…? 指示がパキパキと明確で無駄がなく、とても流れがスムーズでした(そうでないところもまま、あるのですよ。笑)。

 

 

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坂田さんの模範を見つつ、実践をくりかえします。写真の手は坂田さん、これはメインを仕込んでいるところ。このあと右の肉は私がペーストを塗りました。キンチョウしたなー!

 

ちなみにこの日習った料理は、

  • キノコのペースト
  • カブとセロリのサラダ
  • ローストポーク プルーンとレバーのファルス
  • キャラメルとオレンジのババロア

の4点。キノコのペーストは『きょうの料理』で坂田さんを知ったはじめての料理だったので、実際の手順を間近で拝見できて嬉しかったですねえ。

 

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チキンスープと洋酒でふくよかに煮上げられたドライプルーン。なんともつややか! これがたっぷり豚に詰められ、オーブンで焼かれます。

 

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前菜の仕込み中、カブとセロリとリンゴをドレッシングで和えているところ。

手つきを拝見するの、やっぱり勉強になります。「自分はこう」というのが無意識に出ているのに気づきました。実践中に先生から「揉まなくていいんですよ。さっくりと合わせていく。でもしっかりと」と声をかけていただき、習いに来てるのに自己流になってるなあ…と反省しました。

 

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そのカブとセロリ、レッドチコリのサラダ。

ちょっと暗くなっちゃって写真はアレですが、すーっごくおいしかったです。ケイパー、グリーンオリーブ、アンチョビのきいたドレッシングが最高でした。このオリーブの処理の仕方に「さすが!」ポイントがあるのですが、それはぜひ教室でご体験を。この料理だけでも「元は取った…!」とひとり心でガッツポーズ(笑)。

 

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キノコのペースト。サワークリームと一緒にバゲットでいただきます。これがね、本当においしい。うまいんだ。私も一度ならず作ってますが、毎回お客さんに好評です。最初に出すとみんな食べすぎちゃうので、ひと通り食べ終えて「もうちょっとつまみたいね」って時に出すのがいいくらい(笑)。

そしてお皿や小物類のコーディネートも、いずれも素敵でした。最後はトップ画像のような感じでセッティングをしていただきます。

 

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メインのローストポーク。

参加者がみんなひと口食べて、黙っちゃう。そして呑み込んでからおもむろに…「おいしい!」と声をあげて、笑顔に。ヽ(^o^)丿 いいなあ、こういうの。

厚い豚ロースの中には、鶏レバー、豚ひき肉、マッシュルーム、エシャロットを炒め、マデラ酒やオールスパイスで香りづけして挽いたものがたっぷり。これをオーブンで焼いて、天板に残った煮汁と、先のプルーンの煮汁をさらに煮詰めて整えたソースをかけます。

参加者の中には「これ、明日のクリスマス会で早速作ります」という人も。すごいっ。

 

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デザートのババロアも、美味至極。キャラメルのほろ苦さと甘味の加減、ババロアのなめらかさとオレンジの香りかたのほど良さ…すべてが絶妙。ああ、恐れ入りました!

 

いい体験になりました。

坂田先生、ありがとうございました。

明日、さっそくカブのサラダを作ってみます!