白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

泉橋酒造さんの見学ツアーに参加してきましたよ@海老名

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神奈川県海老名市にやってきました!

下北沢で快速急行に乗ったらあっという間…はオーバーですが、

35分ぐらいで着いちゃって、ちょっとビックリ。早いなあ。

 

 

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はじめて降りる海老名駅の周辺。おお、ひらけてますなあ。

ららぽーとがあるんですね。ちょっと買い物してきましたが、フードコートも充実、

駅周辺に住んでたらかなり便利そう。

土曜のららぽーとは結構な人出でしたよ。

 

 

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そこからテクテク歩いて15分ぐらい、

泉橋酒造さんの見学ツアーに申し込んだのでした。

人気のツアーでなかなか予約が取れないんですが、運よく入ることができたんです。

今月から見学人数が増えたようなんですね。

 

 

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あいにくの曇り空でしたが、なんとかもってくれました。

灰色の空に蔵壁の白さがまぶしかったです。

創業は1857年とのこと、調べてみれば安政4年ですか。

米国使節のハリスが下田に来た年なんですね。

この翌年からあの安政の大獄がはじまるんだなあ…。

 

 

さて、若き蔵人さんの案内でまずは田んぼからツアーはスタート。

 

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泉橋酒造さんは、日本酒の原料となる米づくりからをされています。

1995年から米作を始めたそうで、もう21年の歴史があるんですね。

この「とんぼラベル」が、こちらのシンボル。

「環境を守り、安全な酒米をつくりたい」という思いから、

自社栽培米は無農薬、もしくは除草剤1回を基本とされているそう。

 

とんぼが育ち、はばたける田んぼが蔵のとなりに広がっている。

昔の日本では普通だった風景が、なんとも希少なものになっている現代。

冬の表情を残す田の前でしばし、いろいろと考えました。

 

 

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こちらは精米所。

 

 

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地元でとれた山田錦

 

 

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地下水をくみ上げるポンプ室。

「すべてこの地下水で作っているんです。水道水を使うのは手洗いぐらい」

と蔵人さん。

 

 

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かなり硬水なのですね。一般的に日本酒には軟水が適しているといわれますが、

「味をのせるのは難しいけれど、そのぶんやりがいもあるんです」

なるほど。

 

 

f:id:hakuoatsushi:20160308130752j:plainこのタンク、かっこよかったな。

「あんまり詳述しないでくださいね。来てのお楽しみがなくなっちゃうから」と

蔵人さん。はい、承知しました(笑)。

このあと、洗米から麹づくり、圧搾までを詳しく教えていただきましたよ。

 

 

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次回は夏の見学ツアーになるのかな。

興味があるかたは、ぜひぜひ。

 

 

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さて、たのしき試飲タイムです。

スパークリングや梅酒含め、5種類のお酒を試飲しつつ……

 

 

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なんともおいしいおつまみまで!

これがねえ、気の利いたアテばかりなんですよ。ヽ(^o^)丿

 

ブロッコリーの梅塩漬け

・フキ味噌とツナ入りポテサラ

・切り干し大根と、ゴボウのごま味噌煮

・春キャベツと豚ハツの旨辛煮

 

ね、日本酒好きならたまらん構成でしょ?

これでツアー参加費は1500円でした。うーん、安いッ。

人気の理由、よーーーーくわかりました!

 

 

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最後にお汁もついてきます。これまた嬉しいのう…。

底にはホタテの稚貝が隠れてます。上はとろろと生海苔。

あっさりだし風味、山形・大石田町の「とろろ八杯」という郷土料理のようです。

これは知らなかったな。

 

 

 

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最後に、併設されているショップでオリジナルの味噌と

「とんぼラベル 純米生原酒」を購入してきました。

これで味噌汁をつくるの楽しみだー。

 

都心から近くてアクセスもいい酒蔵さんは貴重ですね。

日本酒に興味のあるかたにおすすめしたいツアーでした。

6月には海老名駅西口にレストランもできるそうですよ。

 

 

 

 

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