白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

久々に豚汁を作って、そして浅草公会堂へ。

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豚汁って、たまに無性に食べたくなります。

とんじる、って音もいいですね。西のほうだと「ぶたじる」と呼ぶ人が多いよう。熊本のかたから「とんじる、って聞くとなんか上品に思える」と言われて驚きました。

この日の具は豚バラのほか、大根、ニンジン、ジャガイモ、油揚げ、エノキ、ネギ。コンニャクやゴボウも入れたいとこですが…寒くて買い物に行くのがおっくうでした。

(;^ω^)

4人前ぐらいドーンと作って、チビチビ食べています。

 

 

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久々に、浅草へ。仲見世はまだまだ正月気分です。

浅草公会堂で行われている若手歌舞伎に誘っていただきました。

Tさん、いつもありがとうございます。

 

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浅草公会堂を裏口から見たところ。

ここから振り返ると、

 

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スカイツリーが見えます。そして右を向けば

 

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こんな景色が。やっぱり浅草は散歩にいいところですね。天ぷらで有名な大黒屋さんは行列でしたよ。地下鉄・銀座線の駅から上がると、通りには人力車の兄さんたちがいっぱいで、なかなかに情緒がありました。

 

 

浅草歌舞伎13日第2部の感想

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公会堂もほどよくにぎわっていましたが、大入りというほどではなく。しかし友人からは「土日は安い席、完売なんですよ!」と言われたり。わからないものですね。

 

坂東巳之助が粂寺弾正をつとめる『毛抜』、正直まったく期待せず観にいきましたが…これが、よかった。いやはや、わからないものですね。成田屋のビデオ、何度も観たんだろうなあ…ところどろこよく似ていて、微笑ましいやら嬉しいやら。あんな「太い」感じを出せるひとだと思いませんでした。これで約幅ひろげたんじゃないでしょうか。小道具の使い方に大きさが出ず、そこだけ残念でしたが立派な出来だったと思います。

錦の前と巻絹には腕の立つ三階さんを起用してほしかったな。女形が活きないとこの狂言の魅力も大幅減。

 

義経千本桜』の川連法眼館。尾上松也は忠信のセリフが良かった。これも意外でした。ちょっと裏返す言い回し、お父さんを意識してるんでしょうね。嬉しかったな……好きだったんです、尾上松助。朗々として、セリフのいいひとでした。あんなに早く亡くなるとは。もう何年前だろう。。。

キツネに変わってからは動きに難あり。自分でも動けないのはわかっているでしょうが…ちょっとどうにも「その若さでそれなの?」と忸怩たる思いにもなったり。日本舞踊の稽古、一念発起してほしい。30代で覚えないともう後がないもの。静御前の役者、所作は丁寧なのだけれど、本人はどう感じているだろうと考えてしまいました。