白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

『さか昭』のおはぎと芋ようかん

 

お彼岸の東京、ちょっと暑いぐらいの秋晴れでした。

それが夕方になるとスッと気温が下がる。秋の風。

お彼岸ですねえ。

 

おはぎがいただきたくなり、近所の和菓子店『さか昭』に行ってきました。

お店番のおばあちゃんが変わらず元気で、うれしい。

 

f:id:hakuoatsushi:20150921180548j:plain

とっても小ぶりなおはぎなんですが、うまいんだ…。

いい甘さだなあ。なんともなめらかなこしあん。1個160円だったかな。

黒ごまおはぎもおすすめ。

 

 

f:id:hakuoatsushi:20150921180552j:plainこちら、ルックスに惹かれて初めて買った芋ようかん。

(うまく撮れてないんですが、なんともきれいなイエローキューブなのです)

おお……期待を裏切らぬおいしさ!

あまり芋類は得意じゃないんですが(どういう訳か食べると異様にお腹が張るのです)、量的にもちょうどいいし、これまたなめらかで、ほこほこし過ぎない。

裏を見たら「原材料:さつまいも、砂糖、寒天」というシンプルさ。

 そうでなくっちゃ。

 

お店には栗ごはんも売られていました。

シーズンのうちに買ってみよう。お赤飯もおいしそうだったな。

和菓子屋さんで赤飯が売られているところ、最近少ないですよね。

昔はどこでもあったような。

女将さんに訊いてみたら、こちらはもうずっと赤飯をつくられているそう。

親御さんの代、戦前からの和菓子店で、

もともとは鶴見に店があり、戦後に東京に来られたのだとか。

「終戦後しばらくは何にもなくてねえ。ずっとところてんを売ってました。

そんな時代もあったんですよ」

もっともっと話を聞いていたかったな。

 

手づくりの、いい和菓子屋さんが近くにある。

贅沢なことです。

 

 

f:id:hakuoatsushi:20150923205603j:plain

 いい陽気だったので、近所の緑道を散歩。

アゲラタムという花かな、いっぱいに咲いていました。

 

f:id:hakuoatsushi:20150923205757j:plain

ムラサキシキブもかなり色づいてきました。

 

 

f:id:hakuoatsushi:20150923205823j:plain

 萩の葉のあいだから彼岸花