白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

2023年のお雑煮まとめ

うちの元日のお雑煮

明けましておめでとうございます。

2023年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

今年も起きてすぐしたことは、お雑煮づくりでした。いつもよりぜいたくに昆布を使って、プラスだしパックと鶏肉でベースのお出汁に。

決めてないんですが、今回の鶏肉はささみ肉で(良い出汁が出ます!)。下ゆでしておいた縮みほうれん草、焼いてから少々煮た餅、なると、柚子皮を具にして、酒、みりん、薄口醬油で調味。

 

ああ……おいしい。

うちの元日のお雑煮です。いただくと「はい新年来ました!」と体に刻まれますね。縮みほうれん草を青菜にするの、一度やってハマってしまいました。餅とからめて食べると、これがうまい。

 

さて、新年1発目の記事はお雑煮について。

 

withnews.jp

媒体は朝日新聞ウィズニューズさん。お雑煮に関して思うこと、今まで聞いたあれこれ、そしてちょっとした提案を込めて書いております。

料理好きの人、食いしん坊の方に特に読んでほしい。

 

二日目のお雑煮

さて、二日目の朝。

私の母方の雑煮です。新潟は下越地方の山のほう。

大根やにんじん、ごぼうにちくわなど(たしか本来はぜんまいなんかも入ってたような)を好みの出汁で煮て、酒、醤油で味つけ、くるみをすって出汁でのばしたものをのっけていただくもの。うまいんですよ、これ。

餅は焼いてから煮ています。けっこうしっかり煮るのが私は好きだなあ。今回はごぼ天を刻んで具にしたら大正解でした。

 

今年も「お雑煮見せてください」ツイート

 

今年もたくさん、見せていただけました。

ご協力くださった皆様、ありがとうございます。今回はさらにディープに、「わが家のお雑煮」を拝見できたなあ、としみじみ。うずらの卵やゆで卵、牛肉に豚肉などを入れる雑煮もあるのですね。醤油味のもつ煮的なところに餅を入れる方も。

「何か汁に餅を入れればそれすなわち雑煮」という思いを深めた新年でした。

(餅が入らないものを雑煮的にいただく地域もあるのですが)

「うちはこれ」というのがある、そこに尊さのようなものを感じて、私は興味が尽きない。

 

三日目のお雑煮

厳粛に「三日目はこれ」と決まってるわけじゃないのですが、きょうはツレ(大阪人)用に白味噌雑煮です。

特にリクエストもされなかったのですが、「あ、なんか食べたそう……」と感じて作りました。やっぱり嬉しそうだったので、よかった。

 

濃いめの昆布だしに、私はいりことか、鰹節とか動物性のものちょっと加えてベースにし、里芋、大根、にんじんを具にして煮ておきます。

その汁でたっぷりの白味噌を溶いておき、合わせて全体がトロッとする具合に仕上げ。煮餅を加えてできあがり。

 

味が一発で決められるようになって、うれしい。

 

今年はおせちを取らず、ちょこちょことおつまみをいただきつつ、三が日を過ごしました。餅もごく少なめに購入、ふたりで程よく食べ切れるぐらいの全体的なサイズダウン。

5日までにほぼ食べ切れて、無駄なく過ごせて、よかった。

 

ツレがささげでぜんざいを炊いてくれました。

ありがとうございます。甘みをごくあっさりにできるのも、手作りのいいところですな。

 

いただきものの玄米餅と相性バツグンで、驚きました。Sさん、ごちそうさまです!

 

 

今年もつつがなく暮らせますように。

猫と家人と親が元気でありますように。

何より、社会が少しでも安定して、良い方向にゆきますように。

 

更新も少ないブログですが、本年もどうぞ、気が向いたらいらしてください。

 

1月6日 白央篤司