赤坂『塩野』の四月のお菓子「花衣」
ここ数年、和菓子への興味が募っています。
ライターの先輩で、茶道も嗜まれる千葉望さんが折々で和菓子の発信をされているんですね。おいしそうなのと同時に「日本人は洋菓子には1つ500円を出しても、和菓子には出さない」という言葉にハッとして。
ああ、確かにそうだな……私は無意識に和菓子を下に見ていたかもしれない。たいしてよく知りもしないのに、と焦りにも似た気持ちを覚えました。
高値に思うかもしれないけど、上質な和菓子にはそれだけのおいしさと職人芸がある。どうか体験してみてほしい――という千葉さんの発信には打たれるものがあり、ちょっとずつでも体験していこう、と思った次第。
(千葉さんの取材・構成による茗荷谷の名店『一幸庵』のご主人の本、おすすめ。和菓子への理解がグッと深まりました)
トップに上げた和菓子、はじめて見たときは「きれいだな……」と感激しましたねえ。同じような意匠のものが各店で作られているようですが、写真は赤坂『塩野』さんの。中の黄味あんがまた、おいしいんだ。
「藤波」
モダンアート的なデザインがまた楽しい。
いずれも味も結構でした。
昨日神楽坂を歩いたんですが、もう藤が咲いて見事でしたよ。木瓜ばらもこぼれんばかりに。そして紫陽花のつぼみがぐんぐんと大きくなっています。
さて、仕事の記録。
『名前のない鍋、きょうの鍋』が更新です。
東京の田端でミニシアターを営む平塚千穂子さんを取材しました。
ここ、視覚や聴覚に障害のある方も一緒に映画をたのしめる場所なんです。忙しくてなかなか家に帰れない千穂子さん、事務所でスタッフと囲む鍋。
本当に素晴らしい場所でした、ぜひ読んでほしいです。
お菓子の発信でおなじみ、料理家のなかしましほさんにインタビューが叶いました! 念願だったのですよ。うれしかったなあ。
いちごあんみつ、スイカジュース、栗あん、クッキー試作と、なかしまさんらしい四季とのつきあい方、こちらもぜひぜひお読みください。
さて、CREAの連載も更新です。
いちごの簡単なおつまみ転用をご紹介。
いちごは玉ねぎのみじん切り、塩と黒胡椒少々にバルサミコ酢、オリーブオイルちょいで軽くマリネしてもおいしいです。
そのまま食べてイマイチないちごに当たったら、おつまみにするのおすすめ!
ではでは、また。