白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

ちらし寿司のツレ弁、鴨ネギ蕎麦のお昼。

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三月三日。

 

ちらし寿司をツレ用の弁当にしました。久々に細々と弁当づくり、昨日のうちに酢ばすときぬさやは仕込んでおいて、ショウガを細く切って梅酢に漬けて。

おかずは炒り鶏と、菜の花のおかか和え。朝に酢飯をこしらえて、炒り鶏で煮ておいたシイタケをちらしに転用、もろもろ細かく刻んで、細箸で盛りつけ。錦糸玉子が苦手なので、厚く焼いてブロックに切っています。

 

お弁当づくり、いつからだっけな。

もうすぐ丸四年だろうか。このところ、何度目かのマンネリで「ぼんやりと億劫」だったんですね。冷蔵庫にあるものをツレが勝手に詰めていくシステムもできたり、できあいも活用したりと、ラクで無理しない心構えにはなっているのですが。

 

「作りたくない」ってわけじゃなく。

相手が喜んでくれるのは嬉しいし、実際に喜んでいるのもしっかり伝わってくるし。うーん……なんていうか、気持ちがちょっとサビついてたんだろうな、と。心のどこかが。

そんな折にきっちりと行事食作ってみたら、不思議と気分転換になりました。休むのもサビ落としには大事だけど、こういうやり方でもまた潤滑油というか、起動剤になるもんですね。

 

昨日の酷寒の雨から一転、きょうは春の陽気で日差しもたっぷり。洗濯もの干し終えたところです。

 

 

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こちらはその冬戻りの昨日、なんとも寒い昼にあったかい蕎麦が恋しくなりました。

国産合鴨のコマ切れが安かったので、たっぷりの白ネギと濃いめの昆布だし、薄口醤油とめんつゆにみりんちょいで煮たらまあ……うまいこと。むほほほほ。黒七味も入れてあったまりました。また作ろう。