明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ、よろしくお願いします。
調子にのって大晦日は飲みすぎ、元日は大寝坊……起きるやいなや雑煮の支度をしました(汗)。半分寝ているような状態ながら、わりに手が覚えてるもんですね。
新潟県は下越地方出身の母から受け継いだもので、大根やニンジン、ゴボウなどたっぷりの根菜と鶏肉、練り物(ナルトやカマボコなど)を煮て酒、みりん少々、醤油で味つけして、クルミをすって先の煮汁でのばしたものを最後にかけます。餅は焼いた角餅。
コクがあってね、うまいんですよ……。年明けの味。小さい頃、母の実家に行くとクルミをほじって、すり鉢でするのは子供の仕事でした。
元日の食卓。
鯛を刺身にして、仕込んでおいた紅白なますを出して、だし巻き作って。
イカと里芋の煮たのやコハダは買ってきました。うーん、手軽で気軽で、いい正月だ。
初酒は福島・石川郡の『一歩己』を。
手頃でうまくて、ありがたい。
続いて二日目のお雑煮。
いわゆる関東風のおすまし、いつもより贅沢に、たっぷりとだし昆布とカツオ節使って、鶏と練り物(ナルトかカマボコ)、青菜に焼いた角餅。 青菜は今回ターサイを使ってみました。うーん、クセがなくて使いやすい。いいですね。そして柚子皮は欠かせません。
大晦日、近所の花屋さんで千両を買ったら「ちょっと実付きがさびしいから」とひと枝
おまけしてくれたんですよ。
嬉しかったなあ……。
いい福を年の瀬にいただけた。また買いに行きますね、Hさん。
正月二日のおつまみは湯豆腐と決めてました。
録画してたM1見つつ。
のどかな時間。
雑煮同様、ぜいたくにだし昆布を使って(湯豆腐はここをケチってしまうとおいしくないのだ)、しばし豆腐だけを楽しんだあとにネギとエノキを入れます。
白い湯気、白い鍋。
たっぷりと長ネギを刻んで、しょうがおろして、おかかと薬味にして。だし汁で濃口醤油をのばしてつけ汁にします。 今回は木綿豆腐、ひとり一丁じゃ足りなかったなあ。
先日の下田出張で見つけた蕎麦味噌、下関出張の折にいただいたフグ味噌(真フグの身が練り込んであります)、そしてスジコを出して、正月のつまみ三兄弟、うるわしき佳肴トリオ。休み中に活躍してくれました!
新年会
三日は初客、仕事でずっとお世話になっているMさんご夫婦をお招きしました。
あれこれ作ったんですが、そういや「三日とろろ」だなあ……と思いましてね。とろろじゃ食べにくいから、乱切りにしてトンブリとたたき梅と一緒に甘酢和えにしました。
これと紅白なますが大人気、やっぱり年末年始と飲み会も続き、酢のものが恋しい口になってるんでしょうな。
初めてのお客さんのときによく作る、カツオのたたきのヤム。タイ風の和えもの。私の定番料理です。
ホヤ好きのKさんも来てくれたので、とっておきの燻製をあけました。全員に先のクルミだれ雑煮も食べてもらえて、よかったな。写真はないけど、青森のいちご煮の茶わん蒸しも作りましたよ。郷土の味で飲み会。
もうちょっと何か食べたいねと、豆苗と紫玉ネギとシラスをゴマ酢和えに。妙に評判がよかった一品、豆苗は生でそのまま和えます。強めに揉む感じで。
手土産でいただいた新潟・佐渡『へんじんもっこ』の「たまとろサラミ」、おいしかったなあ。MさんSさん、ありがとうございます。
貴重な経験。
猫たちは寝正月。
さあ、きょうから仕事はじめだ。
最後にもう一度。
今年もどうぞ よろしく お願いいたします。
2020年正月 白央篤司