宮城旅行の第2日目。朝起きて一路、石巻(いしのまき)へ向かいました。ちょうど早く着く電車に乗れて、1時間ほどで到着。
海沿いを走るので、なんとも眺めがいいんですよ。途中にはカキの養殖棚もありましたね。ここ石巻も、海がすぐそば。
駅の売店、日本酒の充実ぶりをごらんください! 全国的にも人気の『日高見』や『墨廼江』などの蔵が石巻にはあるんです。手書きポップを読むのもたのしい。
駅舎のオブジェは『仮面ライダー』『サイボーグ009』でおなじみの漫画家、石ノ森章太郎さんのデザイン。
石ノ森さんはおとなり登米市の出身ですが、少年時代に石巻にはよーく通っていたのだそう。お目当ては映画館、自転車で3時間もかけてというから、すごいなあ。(往復6時間!)。記念館である石ノ森漫画館も石巻にはあります。
町中には石ノ森キャラクターがたくさんありましたよ、あとでいくつか登場します。
午前中から大にぎわいだった『白謙(しらけん)蒲鉾店』、私もここのファンなんです(特に「野菜揚げ」の)。宮城はおいしいカマボコ店が多いのですが、その代表格のひとつですね。昔はなかなか買えなかったけれど、販売店も増えました。仙台駅でも買えるはず。仙台駅を利用されることがあればぜひ、チェックしてみてください。
しばし、町のスナップを。
気になったシャッターアート。何屋さんだろう?
街角には「あの日」を忘れないためのモニュメントがいくつもありました。
石ノ森さんのキャラクター像も流されずに残ったものが多いのだそう。
さて、石巻で行ってみたかったお店に向かいます。
観慶丸本店(かんけいまるほんてん)。
今回石巻に行くとツイートしたら、多くのひとから訪問をすすめられました。どんなお店かというと……
江戸時代から続く石巻の陶器店です。
陶磁器、ガラス、漆器などのほか、アフリカやアジアの手工芸品など、生活雑貨も扱っています。 2011年以降、SOU・SOU、SIWA、野田琺瑯、木村硝子店等の商品の取り扱いを開始し、品質とデザイン性に優れたアイテムの拡充に努めています。
※HPのお店紹介から抜粋
「店内の写真を撮ってもいいですか?」とスタッフのかたに尋ねたら、なんともいい笑顔で「もちろん!」とお返事が。ありがとうございます。
お店の中をしばし、ご覧ください。
これ、たしか大漁旗でつくった鍋つかみだったかな。
近くの海から、ここまで足を延ばしたんでしょうかね。いや足じゃなくてヒレか。
ストーブのあるショップ。
いいなあ。
ほしいものにいろいろ出会えて、テンションも上がりあれやこれや購入。食器やグラスも買い求めました、このブログで近々登場するかもです。
お店のかた、おしゃれな人だったな。向かいにはギャラリーもあって、イベントや展示会などが行われるとのこと。この日は開いてなかったのですが、またいつか訪ねてみたい。
先のショップからすぐの、『いしのまき元気いちば』へ。
おいしそうなものものに満ちています。
私「写真を撮っていいですか?」
売り場のおばちゃん「あら、私も一緒に撮ってえ~」
「ぜひぜひ!」
「あらっ、嘘よォ~!」
おばちゃん、笑って逃げちゃった。
あの笑顔、撮りたかったな。
手づくりのお総菜や赤飯がまたうまそうでねえ。あのおから煮、やっぱり買ってくるべきだった。後悔先に立たず。
おおー、ササニシキ! 私の世代で宮城の米といったらやっぱり、ササニシキです。いまは「ひとめぼれ」が代表格ですけどね。あ、ニューフェイスの『だて正夢』もおいしいですよ。手に入ったらぜひお試しください。
石巻の銘菓『かきあめ』を買ってきました。
工場が被災されてずっと途絶えていたのが、7年9か月ぶりに発売になった、とニュースで聞いていたのです。
そのいきさつは「石巻かほくメディア」の記事にくわしくあります。
なんとか残したいと考えた石川光晴さんが商標使用許可を得て、かつての味を知る人々に何度も試食をしてもらい製法を確立、生産復活にこぎつけた…という長い道のり。
県産カキのエキスと、地元の塩を使った「かきあめ」はやさしい甘さの、なつかしい味わいでした。
レジのお姉さんに訊けば「人気ありますよ、やっぱり」と笑顔に。
大事にいただきます。
ちなみにトイレも近代的で実にきれいでした。また来ます!
しばし周辺散歩。
旧北上川沿いにある、石ノ森漫画館。おもしろいデザインですねえ。
川沿いですからもちろん震災の被害を受けましたが、発生後から1年8か月後に再スタートできたとHPにあります。
この建物は、石巻市復興まちづくり情報交流館。被災からの歩み、そして石巻という土地の歴史がコンパクトに、わかりやすく展示されていました。
いまさっき通ってきた周辺の道々の8年前の姿がしのばれ、皆さんの並々ならぬ苦労をあらためて思った次第です。
さて、せっかく石巻に来たんです。おいしいもの、いただきましょう。
先の『観慶丸本店』のかた、そして知人からも強くおすすめされた『いまむら』さんに行ってみましたが……残念、臨時でランチがお休み!
次回の楽しみにします。ウロウロする楽しみが増えたと思いましょう。
いい路地。
ここはたしか美容室だったかな。
さて、今度こそ腹ごしらえ。石巻に住むフォロワーさんにおすすめいただき、『友福丸』というお店を訪ねましたよ。
お昼は定食メインでしたが、アラカルトもOK。刺し身の盛り合わせと生ビールをお願いしました。
豪華ですねえ!
クジラや北寄貝の刺身もあって盛りだくさん、どれも力のあるいいお刺身でした。
生ビールからの日本酒、『酒のみ乃酒』は一合400円だったかな? 手頃で飲みやすくて、まさに名前どおりのお酒。
ホタテのバター焼き、そして写真はないけど生ガキ、焼きガキもオーダー。
石巻の海の幸、お酒をゆっくり楽しみましたよ。ボタンエビの脳みそ、うまかったなあ……香りと濃さが違うんです。
HPよると『友福丸』さんは昭和27年に旅館として創業し、昭和59年に料理店に転向。東日本大震災で津波の直撃を受け、店は流失。キッチンカーやトレーラーハウスでの営業形態を経て、去年4月に現在の店舗オープンと相成られたそう。
実にきれいな、しっかりとした店構えでした。日がたっぷりと入って、天井も高くて。
また来ますね、ごちそうさまでした。
『友福丸』から歩いて3分ぐらいだったかな、『粟野蒲鉾店』にやってきました。ここ、『友福丸』の店員さんが「うちの親はここ派なんですよ」とおすすめしてくださったんです。
帰りの新幹線でちょっとつまんでみれば……おお、大正解!
柔らかくてふんわりとしたすり身で、味わいは濃くて。いやー、ファンになっちゃいましたね。いろんな種類あれこれ買いこんできましたよ、ゆっくり楽しみます。
さて、そろそろ帰らなくては。石巻駅に戻ってきました。
そうそう、さっきちょっと書いた宮城初のあたらしいお米『だて正夢』を使った弁当がありましたよ。そうそう、もっちり感がいいんだな。甘みも豊かで。
などと言いつつ、仙台駅に戻り……
「やっぱりお寿司も食べたいよね」と、駅内にある『北辰鮨』にすべり込み。新幹線発車まであと20分ちょい。
どんこの肝のせ、これが絶品でした。来てよかった、やっぱり。
マグロのすじの炙り。見た目はナンですが実にうまい。
あとは写真を撮る余裕もなく、いくつか握っていただいて。
またゆっくり来ます!
シャリを少なめで頼めるのがうれしい。『北辰』は本来お魚屋さんで、飲食形態はここだけのよう。
三越の地下で『北辰』のお弁当売ってるんですが、前からファンなんですよ、ここの「はらこめし」がうまいんだ。今回も帰宅して食べる用にしっかり買ってきました。
ああ、新幹線が出てしまう。急がないと!
また近々来るよ、仙台。今回もありがとう。
ああ、そうそう。最後に仙台駅でこの『仙台の横丁』を買ってきました。昨日飲み歩いた壱弐参横丁、文化横丁の気になるお店が紹介されていて、 横丁の成り立ちと歴史についても詳しく書かれています。読んでるとまたすぐに行きたくなっちゃう、良ムックでした。もし仙台飲み歩かれるなら、ぜひお手にとってみてください。
今回、仙台から持ち帰ったあれこれ(ごく一部)。
はい、ただいま。