白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

2019年、三が日の食。

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明けましておめでとうございます。

元日から関東地方、よく晴れましたねえ。我が家はおすましの雑煮から今年の食事をはじめました。具材は鶏、小松菜、かまぼこ、ユズ です。いつもよりたっぷりと昆布を使って、冨田ただすけさんの粉末だしもぜいたくに使用。

 

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 おせちは今回、高知の小松魚店というところにお願いしました。どれも丁寧に仕事がされて、なんとも誠実なお味。うん、頼んでよかったなあ。とりわけ昆布巻きのおいしかったこと、中にカツオが入っているんですよ。カニ爪クリームコロッケも絶品でした。

ご主人の小松美千子さん、ごちそうさまでした。

 

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うちで用意したおつまみはこんなところ。

ゆっくり、だらだらと、つまんで飲んで。のどかな元日でした。ありがたいです。

 

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 さて二日目はクルミ雑煮。

私の母方、新潟は赤谷地方の雑煮です。昨日のおすましに大根、ニンジン、鶏を入れて煮て、そのつゆで、すり鉢ですったクルミをのばして最後にのせます。ゴボウやゼンマイが入るともっとおいしいけど、今回は割愛。

コクがあって実にうまいんですよ…小さい頃から大好きでねえ。これがないと私の年は明けません。

 

 

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 こんなふうにしっかり混ぜていただきます。

ああ、また食べたくなってきちゃったな。節子叔母さんの手づくりお餅が実にうまい。

 

ちなみに二日は初客、ツレの友人が遊びにきてくれました。飲み過ぎたなあ…(笑)。でも楽しかった。O君夫妻、Rちゃんカップル、遠いところをありがとう。

また来てね。

 

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 そして三日目。

 三日とろろに習って、我が家もとろろ蕎麦に。ツレは大阪人なのですが、黒いおつゆに抵抗がなくて助かります。

 年末年始で疲れた胃にとろろ、いいですね。先人の知恵だ。

 

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 さらに三日目、どうにもセリのお雑煮が食べたくなりました。初日のおすましにたっぷりと刻んだセリを入れただけですが、かなり気が変わっていいものです。

セリの香り、そしてほろ苦さ、大好きなんですよ。ちなみにこれは仙台セリ。味噌汁にもいいので、ぜひお試しあれ。

 

 今年もツイッターでお雑煮質問を投げたところ、多くの方にご協力いただけました。ここ数年続けていますが、「毎年このリプ欄を見るのが楽しみです」なんてお言葉をかけてくださったかたも。そして今回は海外でお雑煮づくりをされているかたからもいくつかリプをいただきました。やっぱり食べたいですよねえ、赴任先でも。

 

本当にありがとうございます。しっかりと研究資料とさせていただきますね。

 

今年も細々ながら、書き物と料理を続けていきます。また良い報告をできるように頑張ります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

白央篤司