白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

護国寺散歩、そして『和菓子調進所 一幸庵』へ

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うるいと油揚げの味噌汁。

スーパーでうるいを見かけ、もう最後かな…と思い買ってしまいました。だしで油揚げを煮て、いちばん弱火に落とし味噌を溶いたら、刻んでおいたうるいを入れて火を止め1分。

ごちそうさまです。

 

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さて、護国寺(ごこくじ)へ行ってきました。駅は池袋から地下鉄有楽町線で2つめ、護国寺駅。このあたりには出版社が2つあり、打ち合わせだったのですがせっかくだからと早めに行って寺詣で。中に入るのは初めてです。

まずこの仁王門をくぐって…

 

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階段を上がり、

 

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不老門をくぐって、ようやく本堂へ。

護国寺のHPを見たら、この不老門は昭和13年(1938)の建立だそう。戦火は免れたのですね。

 

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本堂である観音堂。

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護国寺というのは、五代将軍徳川綱吉(生類憐みの令のあの人)が母・桂昌院の頼みで建てたのだそうですね。天和元年(1681)に建立、翌年完成。観音堂は元禄10年(1697)に建立とのこと。

赤穂浪士の討ち入りより5年前に建ってるんだなあ。寺のどこかで当時の人が「浪士、討ち入ったってよ」なんて井戸端会議していたかもしれない。

そして関東大震災も、東京大空襲も免れた建物。

 

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枝垂れ桜にシャクナゲ、シャガと寺は花ざかり。

 

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松の木の下で死んだように眠っていた猫。息しててホッとしましたよ。

 

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不老門から仁王門を見下ろす景色。

人が写り込まないように撮ってますが、あちこちのベンチにたくさんいらしたんですよ。時間はちょうど12時過ぎ、周辺の会社員のかたが弁当を持ってくつろいでいました。まさに憩っている、という感じ。

名残の花見で昼休み。いいなあ。

 

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さて、打ち合わせを追えて、茗荷谷(みょうがだに)へ。

護国寺からはひと山歩いて隣なんですね、東京長いこと住んでましたが、この位置関係は知らなかった。本当に昔、よくミョウガが生えていたからこの名前になったとか。

お茶の水女子大とか筑波大学東京校、跡見学園のあるあたりを越えて、こちら『菓子調進所 一幸庵』にやってきました。住所でいうと小石川五丁目か。

創業は昭和52年(1977)。

 

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時間は16時ちょい前、売り切れが怖かったけど、3種類ほど買えましたよ。ちなみに、名物みたらし団子は完売。私のあともお客さんは途切れることなく。

 

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桜餅、すばらしいの一語。

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人気のわらび餅。

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ああ、名前をメモしてきませんでした…。

 

ともかくも、おいしかったなあ。

 

料理家の藤村公洋さんは、こちらのご近所。

一幸庵の周辺の子供たちはあれが普通の和菓子の味だと思って育ってますからね、ぜいたくなものですよ(笑)。ここの水ようかんを食べて、僕は初めて水ようかんっておいしいものなんだな、と思いました。

なんて仰っていました。水ようかんは未体験、夏が楽しみです。

 

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記録までに、この日のツレ弁。

まぜ寿司と豚肉の味噌漬け焼き。こないだ作ったちらし寿司の具材を使い切り。朝からこういうコマコマしたいことがやりたいときも、たまーに…あります。

 

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花粉症、いままで軽微だったのにここに来て爆発してしまったよう。この日は特につらかった……。編集さんに鼻うがいを奨められました。

 

それでは、また。