ヤボ用ができて、午前中から神田に行ってきました。
荷物運びのお手伝い、終わってみればお昼どき。
そうだ、久々に『まつや』でビールでも…なんて思ったら、12時10分でけっこうな行列が。さすがの人気だなあ。
裏に回って『やぶそば』は…冬季休業か。
うーむ。
あてどなくふらふら歩けば、ふと目の前に『松竹庵 ます川』が。
本当にポンと眼に入ってきたんです。私は寡聞にしてこちら存じ上げませんでした。
ご縁ですな、いただいてきましたよ。
なんとも清潔感のある店内。
ひと気のないときを見計らって、写真撮影のお許しをいただきました。
さて、
まずはビールだね。
まよった挙句にランチコースをお願いしたんですが……これが大正解。
充実の内容。
突き出し、サツマイモの炊いたの、小茄子のごまクリームがけ、小松菜の煮びたし。
そして天ぷらがテンポよく出てきます。
クルマエビの頭と身。いい香り。
モロッコインゲン。
すぐ目の前で揚げてくださるんですが、職人さんがフキノトウに手をかけられたんですね。私、ちょっと体に合わないときがあるんですよ、フキノトウ独得のアクが。家ならいいんですが、出先はな…と思ったのが顔に出たんでしょうね。
「苦手なものとかおありですか」
と聞いてくださり、替えてくださいました。こういう忖度はありがたいですね。
そしてこのメヒカリの天ぷら、ためいきがでました。
メヒカリの実力に、あらためて感服。
こちらに入って、よかった。
名前を失念、キノコです。
このかき揚げでフィニッシュ。
大きいんですよ。
イカ身とゲソがたっぷり、なんともいい香りが漂ってます。
嬉しくなっちゃうなあ。
天ぷらならではの旨味の凝縮感。
ああ、もうちょっと飲みたくなってしまいました。
宮城の酒『日高見』があるとくれば仙台育ちとして頼まずにはおれない。
日本酒の品揃えはこんな感じです。
目の前で板さんがついでくださいました。
よし。
つまみ、頼んじゃおう。
鴨焼きですよ。
いいんだ、今日はいのちの洗濯なのだ。
じゅうじゅうの鴨に、たっぷりの九条ネギ、おろしユズ。
思わずニヤけました。
さあ、お蕎麦ですよ。
二色盛りってのがさ、嬉しいじゃありませんか。
更科と田舎蕎麦、どちらも結構でした。つゆも上品でかぐわしい。
とろりとした蕎麦湯までゆっくりいただき、失礼しました。
ああ、仕事頑張ろう。
英気養いました。
「随分ぜいたくしてきたみたいだな、オイ」
そんな面持ちのグジュさんです。