白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

取材で岐阜へ、そして名古屋『どての品川』

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西に向かっております。

10時半ぐらいの東海道新幹線、この日はかなり空いていました。

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久々の名古屋、からすぐに東海道線に乗り換え。

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岐阜に到着!

名古屋駅から岐阜駅は新快速で20分ぐらい、近いんだ。これ、実際に体験するまでピンと来ませんね。さて取材は16時から、それまでウロウロしましょうか。

 

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岐阜駅から一歩出てすぐの光景。

 

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岐阜駅周辺、かつては繊維産業で栄えたまち。

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「きみ美容院」に妙に惹かれました。いい佇まいだ。

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現代的なショップもあるんですよ。

でもやっぱり、こういうお店を撮ってしまう。

さて、そろそろ何かお腹に入れたいぞ。岐阜を感じられるものはあるだろうか。

 

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 味のあるアーケード街をふらふらしていたら…

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お。

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 おおお。

ピンときました。メインの選択肢に鮎の昆布巻きが入ってるの、いいですねえ。岐阜・長良川は鵜飼で知られる川でもあります。入ってみましたよ。

 お店の中の写真は撮り忘れてしまったので、早速「お昼の小さな懐石」の写真から。

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きれいですねえ。

「いま、天ぷら揚げてますからね。ごはんはどうぞお代わりしてください」と女将さん。当たりの柔らかなかたでした。さあ、いただきます。

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お皿に正月気分が漂いますな。クワイは揚げたて、タコの煮ものの香りの良さ。

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食べればホロリと崩れる昆布巻き。木の芽香は今年はじめて。

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遅れてやってきたワカサギの天ぷらのおいしかったこと…!  取材がなかったら間違いなくビール頼んでました(笑)。

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 シメ鯖、ユズ香がほんのり漂ってそれが抜群にいい効果あげてました。

いやはや、嬉しい昼餉となりましたよ。今度は夜にうかがいたいな。

女将さん、板さん、ごちそうさまでした!

◇暫(しばらく) 支店

岐阜県岐阜市弥生町8

058-263-5232

http://shibarakushiten.hp.gogo.jp/pc/

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 しばし、柳ヶ瀬をぶらぶら。初めて歩きましたが、スナック軒数は相当なものですね。あの美川憲一が歌った『柳ヶ瀬ブルース』のまち。

 

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 ところどころに、味のある日本家屋があるんです。

 

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 ここは入ってみたかったなあ。

さて、地元スーパーがあれば探索したいところ。道行くかたに聞き込みして、10分ぐらい歩いたところのスーパーを教えてもらいました。

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マルナカさん。

 生鮮も豊富で、まんべんなく「なんでも揃う感」充実のいいスーパーだったなあ。近所にあったらさぞ心強いと思います。気がついたポイントは以下のとおり。

  • 岐阜産、愛知産の野菜が充実
  • 味噌煮込みうどん関連商品はやっぱり豊富
  • コーミソースも人気のよう
  • 飛騨牛は高いけれどやっぱりちゃんと置いてある
  • 明宝ではなく明方ハムが置いてあった
  • むき里芋が売られている
  • やっぱり「かんてん」はある。コンニャクコーナーのあたり

実はこの前に高島屋の地下も歩いているんですが、あちらは

からし豆腐」も売られていたのですが、やっぱり基本的に夏のもの。こちらにはありませんでしたね。味噌売り場の25%を赤みそが占めていたのも印象的でした。マルナカさんはもっと多くて、4割ぐらい占めてたかなあ。

「かんてん」はピンクとかライトグリーンの色をしたおやつ。これ、岐阜の人に聞くと「ここだけなんですか?」ってよく言われますね。地元にいると「ならではのもの」ってなかなか気が付けない。

とりとめもなく、雑感メモでした。

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 取材先に向かう間にあった、味のある建物。

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このあと、駅前に戻ってもう一軒スーパーを散策(『パレマルシェ』)。愛知県が本拠地のスーパーらしく、より名古屋感の強い品揃え。

ああ…多分正月用品だったであろう身欠きにしんが半額になっていたの、買ってこなかったことを今も後悔しています。

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そんなこんなで、取材も無事に終了。一度お会いしてみたい方だったので、嬉しい時間となりました。やっぱり深い、智の人だったなあ。

さて写真はJR名古屋駅ですが、帰りは名鉄岐阜駅から名古屋本線で一路、堀田駅へ。

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『どての品川』でひとり、おつかれさま乾杯。どて煮の有名店です。

どて煮は豚モツや牛スジを赤みそで煮込んだもの。

こちらはそのモツ類が串刺しの状態で煮込まれてます。いちいち箸を使わずとも、サクッと食べて飲んで帰れますもんね。

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右の鍋が赤味噌味(どてやき)で、左が醤油味(とんやき)。ここから自分で取りますよ。串カツはそれぞれの鍋中にドボンと付けていただきます。それぞれ1本90円。

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この情景がもう、ごちそうですねえ。

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よく育ったコンニャク、うまかったな。。

寒さがほどよくて、外の立ち飲みもさほどつらくなく。生ビールが沁みました。

隣あった地元のかたが「遠くから来たんですか」と話しかけてくれ、「この近くに『八丁畷』(はっちょうなわて)って居酒屋があって、そこもすごくいいから寄ってみたら」と教えてくれたのですが、残念今回は腹がいっぱい。次回ぜひ寄ってみたいと思います。

今回は錦にホテルを取りました。

近くにあった『another you』というバーにものすごく惹かれたのですが(好きなスタンダードナンバー「There will never ever be another you 」という曲から取っているのが看板からわかったので)、1杯じゃやめられないだろうな…と思っておとなしく就寝。錦のホテルはえらい混みようでした。