群馬県みなかみ町にある、法師温泉に行ってきました。念願成就。ずーっと昔からここ、行ってみたかったのです。憧れの場所でした。
最初に、到着までの道のりをメモ。
まずは高崎に出まして、
上越線に揺られて50分ぐらい、後閑(ごかん)駅へ到着。ここからバスに乗りかえます。
30分ほど乗って猿ヶ京(さるがきょう)停留所まで行き、ふたたび違うバスに乗り換えます。
山道を揺られること15分。たどりついた三国峠の谷間に…
法師温泉・長寿館があるわけです。
ああ、着いた。とうとう来たんだな…。降りた瞬間、テンション上がりましたねえ。。。ちなみに、法師温泉には長寿館しか宿はありません。
さあ、入りましょう。
「お疲れさまでした」と番頭さんらしきかたが出迎えてくれましたよ。
正面玄関を入ったところ。
館内からの眺め。真ん中に流れるのが法師川です。
この渡り廊下の部分、中から撮ってみると…
こんな感じ。
今回泊まった部屋です。かつて与謝野晶子・鉄幹も泊った部屋だそう。一緒に行ったツレが「みだれ髪! みだれ髪!」と何度も言っていました。憑依したのでしょうか…。
どうでもいいけど、ツレも与謝野晶子も大阪人。君ふざけたもうことなかれ。
部屋の窓からの眺め。
法師温泉は140年ほど前にできたそうで、このお風呂が有名なところ。早速お湯をいただきました。
当然、お風呂内は撮影NG。
いやはや、本当に素晴らしかったです…。筆舌に尽くしがたいとはまさにこのこと。建てられたのは明治時代、時代の香りを楽しみました。
ご興味ある方は長寿館の公式に飛んでみてください。
法師温泉といえば、フルムーンのCM撮影が行われたところなんですね。そう、高峰三枝子と上原謙が出演したあれです。といっても分かるのは現在40歳以上の人だけでしょうね。
今回の旅を終えて、久々に高峰さんの自伝『人生は花いろ女いろ』(主婦と生活社)を開いてみたところ、撮影当時の思い出が写真込み約6ページにわたって綴られていました。入浴撮影には抵抗もあったようですが、「赤字国鉄のためにひと肌脱いでほしいと言われて、結局もろ肌脱いでしまった」なんて書かれていましたよ。高峰さんの自著ではなく語りおろしでしょうが、全編にこんなユーモアが漂ういい本なんです。
館内のメイン廊下にも、まだちゃんとポスターが。
ちなみにこのバージョン、監督が大林宣彦氏とのこと。高峰三枝子さん、調べてみれば没後27年か。華やかな人だった。
さて、食事タイム。翌朝のものも含めて、漬物がうまかったです。菊花などの酢の物も。食事は部屋ではなく、食堂的な場所に行ってとります。こちらは現代の建築、情緒はありませんが、まあ仕方ない。
追加で頼んだのがこちら。なんだと思いますか?
川魚のカジカ酒。頼まずにはおれませんでした。香ばしくて、なんとも上品なうま味。ちなみに一合1,200円也。
大きな月が出てたんですがねえ。うまく撮れず。
温泉はこれまで何度も入ってきましたが、かくも心地よく、芯まで温もったのは初めてでした。相性もあるんでしょうけどね。ぐっすり寝られたなあ。
秘湯、満喫。
また明日の記録へ。