白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

美しい夕焼けの結婚式、逗子マリーナにて。

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人生初、逗子マリーナに行ってきました。きれいなところですねえ。

 

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友人の結婚式だったのです。

ふたりは同性婚で、片方が外国の方。その国では法律で婚姻が認められているので、向こうの国で入籍されて、この日は日本でのお披露目。

本当にあたたかい気持ちにあふれた、いいパーティでした。ふたりのご人徳だなあ。思い出してもジーンとして、涙がにじみます。当日はちょっとどんよりした空模様だったんですが、どんどん晴れてきて、こんなにも美しい夕焼けになったんですよ。天が祝福しているかのようでした。

 

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数分で先のオレンジからこんな撫子色の空に。主役のふたりは忙しくて見られてなかったかもなあ…。写真を送ろう。会場はシーサイド、このあと楽しいナイトパーティになりました。

 

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新婚のふたりはブラジル人と、韓国のハーフ。キッチンに特別にお願いされて、ビュッフェにはブラジル&韓国のお料理も供されました。こういうリクエストに応えて、なおかつ同性婚のパーティもウェルカムな逗子マリーナ、素敵ですね。

 

5年間のつきあいを経て、ハレの日を迎えたふたり。彼はブラジルに何度往復したんだろう。向こうの家族とも関係を築き、言葉の問題も抱えつつ、そして経済的なことも含めてどれだけの労苦があったろうと思います。

彼とはさほど古いつきあいではないので人柄を語るのもおこがましいのですが、彼が誰かのことを悪く言ったり、日常のあれこれをぼやくのを今まで聞いたことがありません。当日、彼に寄せられた祝辞にもそんな人柄をたたえる言葉がいっぱいでした。彼のパートナーもまた優しくて、笑顔のたえない人なんですよ。ふたりを見ていると、人間が持ちうる最も尊い気持ちのひとつ、「いつくしむ」ということを思わされます。

会場には両家のご親族・ご友人のお子さんたちもいて、そういうのもまた素敵な光景でした。

O君、呼んでくれてありがとうございました。末永くGちゃんとお幸せにね。

 

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