白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養や減塩をテーマに記事を制作しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通、『栄養と料理』、『ホットペッパー』、農水省広報誌などで執筆中。

ソフィア・ローレンの『キッチンより愛をこめて』(1974)

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朝の5時30分。

気温がもうグングン上がっています。きょうは東京・横浜・千葉で36度の最高気温予想だとか。我が家のベランダ、本日は一輪。アサガオは暑さにホント強いですね…。たくましい。

 

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何かでソフィア・ローレンの話になり、久しぶりにこの本を取り出してみました。

 

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ソフィアは『ひまわり』(’70)という映画で有名なイタリアの大女優で、今もご健在。日本では1974年刊のこの料理本、イタリアでも日本でもけっこうな売れ行きだったとか。ソフィアが妊娠中に料理にのめりこみ、気がついたら一冊の本になるほどレシピが溜まっていたのだそう。

 

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かなり本格的な料理エッセイで、国内外の地方料理をその特性と共に紹介したり、イタリア料理の構成とその特徴を彼女なりに紹介していたりで、読み飽きません(「なぜ太平洋側はポレンタを使わないのか」というくだりの彼女の考察はホント面白い。食事中の喫煙反対について熱心なのも、45年前ではめずらしかったろうな)。

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とにかく、料理好きとしての「眼」がきちんと感じられる楽しい一冊。「これは『ボッカチオ70』撮影時の思い出の料理」とか「1961年に『ふたりの女』でアカデミー主演女優賞をもらったときのお祝いパーティで友人が作ってくれた料理」などなど、映画好きにはうれしいトピックも散りばめられています。

 

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うちの母は公開当時に『ひまわり』を観て、いたく感激したそうな。

ミラノ中央駅が映画の重要な舞台になっていて、昔イタリア旅行で訪れたときはしばし旅情にひたりました。しかしそれもつかの間、「スリだー!」という声が構内に響いて現実に引き戻されたなあ。そんなことを思い出す夏の朝。

ひまわりは今が盛りですかね。