白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

新橋『宇木央』にておつかれさま会

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この日は千葉・香取市へ。

車窓からの一枚、あまりに青田がきれいで撮りたくなりました。

この先にはサツマイモ畑が広がり、ヒマワリは堂々とそびえ咲き、セミがもう元気に大合唱。高速脇にはユリも咲いて、筑波山がよく見えましたよ。

 夏は来ぬ。

 

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醤油工場を見学してきました。また誌面になったら、お知らせしますね。

 

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香取市は千葉と茨城の県境、利根川を越えるとそこは潮来(いたこ)でした。

もちろん私の心には「ギッチラ・ギッチラ」というあのフレーズが流れます。そう『潮来花嫁さん』ですね。ちょうど先月までアヤメ祭り。一度来てみたいなあ。

さて、取材を終えてまた東京に戻り、新橋で取材。私にしてはめずらしく慌ただしい日でした。 

◇新橋『宇木央』

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さて取材も終わり、そのまま新橋飲み。

といっても、今夜はおもてなしする側です。仕事で大変お世話になった方をご招待。日本酒好きなかたなので、新橋の『宇木央』(うこう)さんにお願いしましたよ。

まずは高知・香美市のお酒『文佳人』から。好きなんだここの。

二人して「沁みるぅ…!」と声に出してしまいました(笑)。なんとまあ活き活きとして、密度の濃いうまさだろう。夏の夜の一杯目はそりゃビールもいいけれど、冷酒もいいもんですよ。

 

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稚アユの酢醤油漬け。そりゃあ、うまいわ。いいアテ。

ちなみにこれで600円です。手頃なお店なんですよ。

 

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今年最初のハモは『宇木央』さんで。山椒風味の照り焼きです。800円。

酢のあとに、照り焼きのあの味。そして山椒香。味のドラマティックな味の変化。そしてそれらをすべてカバーする良質の日本酒。たまらん。

日本酒、選ぶのがナンでしたら、ご主人に「合うものを選んでくれますか」と気軽にお願いしてみてください。人当たりのいいかたなんです。

 

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『宇木央』さんの定番酒になるのかな、栃木・宇都宮のお酒『四季桜』。こちらは五百万石米を使った特別純米生酒。フレッシュ感と香りのよさ、そしてなんとも瑞々しく。

このほか、トビウオのなめろう、トウモロコシ入りさつま揚げ、カジキの漬け焼き、麦イカと長ネギの炒めものを。

Kさんも喜んでくださったようで、よかった。

本当に長年の大役、おつかれさまでした。