白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

水野仁輔さんのイベント、そして川口『松ちゃん』

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水野仁輔さんのイベントに行ってきました。

水野さんはカレーの専門家、食雑誌でもおなじみですね。料理教室やケータリング、最近ではキッチンカーの活動もされているよう。水野さんのカレーがやってくるエリアの人がああ、うらやましい。

あの、こんなところに帽子をかぶったままですいません

という話が冒頭7分ぐらい続いて、笑いました。

「きょうは調理仕事からの直行で、調理の時は帽子をかぶるのでこういう恰好なんです…スミマセン」とのこと。

それだけのことなんですが、語りぶりがほほえましいんですね。ご人徳だと思いました。さらに自己紹介から、カレーのよもやま話へ。

ココイチって日本に1300軒ぐらいあるんです。そしてカレー専門店って日本に4~5千店ぐらいあるといわれてるんですね。すごくないですか。つまり日本のカレー屋さんって、3~4軒に1軒はココイチなんですよ

この話、妙に心に残っています。我が町にも1軒あるなあ。

水野さん、淡々と話されるんですが「引き込み力」がすごい。会場で退屈してる人、多分いなかったと思います。そういうの、空気で分かりますね。

 

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今回の講演は、水野さんの新刊『いちばんおいしい家カレーをつくる』とはどんな本かが軸となっていました。

とはいっても、やっぱり単なる本の紹介では終わりません。

「日本におけるカレーの成り立ち」

「あめ色玉ネギの意味とその楽な調理法」

「欧風カレー、インドカレー、そして双方のいいところがミックスされた、ジャパニーズカレーについて」

こんな内容で、2時間があっという間に。

質問タイムでは1つお聞きできて、ラッキーでした。

 

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21時で講演が終わって、赤ちょうちんへ寄り道。

大好きな『松ちゃん』、ここはいい日本酒が飲めるんですよ。

 

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最近は「とりあえずビール」やめました。

まずは山口県萩の酒『東洋美人』から。誰かが「サッカーの中田選手のお気に入りだそうですよ」なんて言ってたけど、ホントなのだろうか。

 

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この日のお通しは、ハムとキュウリと玉ネギのマリネ。好きだなー、こういうの。

 

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水ナス漬。あっさりと、なんともいい漬け具合。たしか300円ぐらいでした。

 

f:id:hakuoatsushi:20170719184831j:plainそして2杯目、秋田・山本郡八峰町の『山本』を。

バランスよくて、ふくよかで。

裏を見ると…

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ははは。こういうの、いいですね。ユーモアのある方だな。

 

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これ、トマトじゃなくて玉ネギなんです。らっきょう酢に漬けたこの玉ネギがうまいんだ。酢のもの好きとしては毎度頼んでしまう。

 ごちそうさまでした。さあ、帰って寝よう。