白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

今井亮さんの小籠包教室へ

 

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小籠包の手作り教室に行ってきました。

講師は料理家の今井亮さん。中華料理店勤務を経てフードコーディネーターの学校を卒業、現在は料理家として活躍されています。最近ではNHKきょうの料理』の講師デビューもされましたね。

 

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まずは長ネギのみじん切りから。

上が私、下が今井さんが仕込んだもの。

(^-^;

長ネギを回しつつ、包丁の先で繊維に沿ってたくさん切り込みを入れたのち、小口切りにするんですね。包丁もさすがに切れ味がよく、実にきれいにみじん切りができました。このやり方だと水が出なくていいんだな。

 

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ショウガも同様にみじん切り。今井さんの模範実技。細かいでしょう! 

 

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豚ひき肉にみじん切りにした野菜と調味料を入れて練っていきます。

ゴマ油の量の違いによる風味の変化や、片栗粉の有無での食感の違いなど、興味深いお話がいっぱい。

 

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 しっかりこのぐらいの感じになるまで練ることがポイントだそう。二段階に分けて練り方を変えるというのも勉強になりました。

 

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 こねて寝かせておいた生地を小分けにして、皮を作っていきます。

 

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 小籠包の皮1枚で、今回は10gの生地。

手でつぶしてざっくり丸くし、棒でのばしていきます。ここはけっこう…うまくできたかな。しかしこのあとが…難儀でした。

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肉あんを皮にのせ、その上にゼラチンで固めた鶏スープを置いて包んでいきます。

ムズカシイ…! いとも簡単にやってしまう今井さん。

 

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 人生初、私の包んだ小籠包。

 今井さんいわく「最初はみんな『ちびまる子ちゃん』の永沢君みたいになっちゃうんです(笑)」とのこと。まさに永沢の後ろ姿っぽい…。

( ;∀;)

 

そして、人生2個目の小籠包はもっとひどい結果になりました。

 

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 とほほ。

遊星からの物体X」というか…私、自分で作ってて「病原体みたい」と思ってしまいました…。皮とひき肉にあやまります。ごめん。。。

 

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 その反省をいかして3回目に包んだのがこちら。さっきのほどひどくはないけど進歩もまったくありませんね。トホホ。

 

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 ちなみに今井さんのお手本バージョンはこちら。

今回の小籠包は、作りやすさを考えたレシピとのこと。お店で出すようなものはもっと皮が薄いんですね。蒸し上がっても破れにくいように考えてくださったそうです。

さあ、これで蒸して完成。 今井さんの料理教室は、おいしいごはんもたっぷりついていました。

 

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 中華以外のメニューもいろいろ。

 

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 今井さんのガスパチョ、最高でした。

この日は初夏の陽気だったので、ぴったりのスターターに。大好物なので嬉しかったなあ。

 

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 今井さんの本領発揮、よだれ鶏。食べてみるとかなりさっぱりしています。

 

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 サラダのヨーグルトドレッシングが実にうまかった。これもいつか習いたい。ニンジンはクミンで風味づけされてあります。 

あ、小籠包が蒸しあがったみたいですよ!

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フタをあけて、みんなから歓声が。

湯気がテーブルの真ん中から豪快に上がって、盛り上がりますねえ。

 

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 スープがたっぷり入っているの、わかります?

ちょっと動かすとたぷんと揺れます。

 

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 持ち上げると、こんなにたぷたぷ。飲む点心。

穏やかなやさしい味つけの肉あん、早速我が家でも真似してみたい。

あ、先の私のひっどい小籠包ですが、蒸してしまうと結構気になりませんでした。気にせず恐れず、どんどん復習に励みたいと思います。

 

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 さらにデザートまで! 苺ミルクタピオカです。いやはや、満腹。

 

毎月1回やられている今井さんの料理教室、またうかがってみようと思います。

いつか水餃子を作れるようになりたいなあ。