服部志真さんの揚げ物イベントに行ってきました。題して「春はあげもの」会。
春はあげもの、じゅうじゅうこんがり揚がりて
我らが腹をたらふく満たすは いとうれし。(テキトーです)
清少納言、揚げ物を食べたことありますかね? 平安時代に「揚げる」という調理はなかったように思いますが、まあ分かりませんわな。誰も当時のこと知らないんですから、可能性はゼロじゃない。しかし油は相当な貴重品だったでしょうから、たっぷりの油で揚げたら、現代のキャビアなど及びもつかないほどの高級料理だったろう…などと妄想しつつ、会は始まります。
会場は上野『Kitch Hike』、先日の徳島イベントもこちらでしたね。本屋さんは向かいのビルに移転準備中とのことで、すっかりガラーンとしてしまいました(笑)。
ちなみに、先日の模様はこちら。
さて、エビス「華みやび」を飲みつつ、会がスタート! まずは野菜料理から。
トマトとブドウのピクルス。プチトマト、ちゃんとむかれてほどよく酸味が染みています。のちに揚げ物が出てきてから、これを口直しにするとよかったですねえ。
アボカドとワケギの酢味噌和え。アボカドと酢味噌の相性の良さ!
切干大根とミョウガのショウガ黒酢和え。すりゴマがたっぷり入って、いいおつまみ。
パクチーとセリのパルミジャーノサラダ。さて、揚がってきましたよ。
ヤリイカとウドのフライ。
フキノトウとカマンベールの味噌味春巻き。いかにも「春はあげもの」な2連発!
お酒がすっごく進むんですが、ここでアクセルかけちゃ最後まで胃袋もたないとすごーくガマンしてました。笑
切り口から春が。
志真さんは毎週金曜日に「しま食堂」という週1だけの居酒屋さんをやっています。そこでいただいた春巻きが実にうまくて、印象的で。帰宅してから家人と
「あれ、おいしかったねえ」
「また食べたいねえ」
と、語り合ってしまったほど。
私はお弁当のケータリングもやってるんですが、春巻きは定番の具なんです。もちろん冷めてもおいしいように考えてありますが、やっぱり揚げたてを食べてもらいたくて、このイベントを開きました。
とは、ご本人の談。わかるなあ、その気持ち。
つづいて丸っこいこちらは……
スナップエンドウがたっぷりのミンチボール。 うまく写せなかったけど、湯気がほわほわです。エンドウはシャキシャキ、食感の違いがいいもんですね。
ビールもうひと缶頼もう。
続いてこちらも志真さんお得意のから揚げ、紹興酒で下味をつけたものと、「ビンダルウ」というクミンやターメリック、マスタードがきいたインド料理のペーストで味つけられたものの、2種が出ました。「おいしい~」「はふ~」と食べながらうめくお客さんたち。
カリッと、じゅわっと。
さすがに腹パンパンになってきましたが、カツオのカツ。きれいに芯が赤くのこって、食欲そそられ、まだまだいきます…!
ディルがたっぷりのタルタルが合いました。これ、真似してみたい。ゆで野菜の和え衣によさそう。
ちなみにこの日のドリンクにも日本ワインが。栃木県の「COCO FARM」の白とロゼがセレクトされてましたよ。どちらも優しく、実におだやか。酢味噌やら紹興酒やら、インド料理のスパイスやら、ディルやらカマンベールやらが混じり合う現代日本の食事に、日本ワインはとっても合いますねえ。どれとも優しく調和する。
ほのぼのした、いい会だったなあ。志真さん、ごちそうさまでした。
夜の上野駅、こちらからの景色が好きで毎度写真を撮ってしまいます。