夏に買った干し網、再登場です。
秋晴れが続いてきたので、また引っ張り出してきました。きょうはキノコ干し。
ブナシメジ、エリンギ、そしてエノキ、ほどよく水分が抜けました。午前9時ぐらいから吊るして、15時過ぎぐらいにはいい感じに干し上がりましたよ。
チキンスープで軽くもどして、ベーコンと黒コショウでスパゲティにしました。以前に干したヒラタケも入ってます。香りも歯ごたえもよくなって、いいものです。
さて唐突ですが、印象的なピアノ演奏と出合いました。
かなり前の録音ですが、あまりに感銘を受けたので貼っておきたいと思います。
1971年、モスクワでのTV録音のよう。
チャイコフスキーの『四季』というピアノ曲集より十月、「秋の歌」とよばれる作品です。独奏者はレフ・オボーリン。
10代の頃、この「秋の歌」を知ったときは「盛り上がるようで盛り上がらず、まとまりがなくてダラッとしてて、いつしか終わる」なーーんて思って、興味がもてませんでした。不遜もいいところですねえ。
最近ふとしたことで再会し、実に心に染み入りました。私も人生の秋なんでしょうかね。以来いろんな人のを聞いていますが、このオボーリンが今のところベスト。
哀感に満ちつつもさらりとして、短歌の名作のような寂寥感に胸を打たれました。
オボーリンは第1回ショパン・コンクールの覇者で、1907年生まれ。当時のソビエト連邦のピアニストです。しかし時代の脚光はギレリスやリヒテルにあてられました。そのあたりのことは音楽ジャーナリスト、伊熊よし子さんのサイトに詳しいです。彼女がオボーリンの弟子である、あのアシュケナージにインタビューしたときのことがつづられています。
私も、オボーリンを生で聴いてみたかった。今度、タワレコでCDを探してみよう。