白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

郷土の食、健康と食をテーマに書いています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『にっぽんのおにぎり』『にっぽんのおやつ』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)。2016年10月に『にっぽんのおかず』が発売になりました。3部作完結!

静岡への旅 ~弁いち記

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さて、静岡二日目は肴町にある『弁いち』さんに伺ってきました。

長らく訪れたかったお店です。ようやくの実現。

 

 

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まずはガージェリー・エステラで乾杯。

飲食店限定のエールビールです。芳しいことこの上なく。置いてあるとうれしいですね。

 

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最初に、お刺身を。

遠州灘の魚のすばらしさに感じ入りました。何か言葉を飾ることが虚しくなります。特にアジ、キンメは格別。ああ、そう…これがアジの香りだな。久しぶり。

 

 

 

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アワビと賀茂なすを炊いたの。見事の一語。

 

 

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焼きものはアカムツ(ノドグロの別名)。塩漬けの穂ジソをアクセントにした、湯葉とオリーブオイルがベースのソースが添えられています。

突然ですが、ご主人の鈴木純一さんはジャズ愛好家でもあり、ご自身も演奏を楽しまれる方。私はこのグリルを噛みしめつつ、ガーシュウィンの人気ナンバー『アイ・ガット・リズム』から「Who could ask for anything more?」という歌詞を思い出していました。まさにそんな思いだったのです。

 

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ご主人の鈴木純一さん。穏やかで篤実なお人柄がお話の端々から伝わってきました。

ネットでは随分と前から交流してくださっていたのですが、実際にお会いするのは初めて。鈴木さんのブログが面白くて、私はかねてよりファンだったのです。現在の和食やサービスのこと、食業界周辺への思いなどが率直かつユーモアに包まれて表現されていて、いまでも時折の更新が楽しみ。

 

 

ビールのあとは日本酒をいろいろおすすめしていただきました。

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特に忘れがたいのがこちら。まさに鈴木さんの、とっておき。

 

 

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最後は万願寺とジャコの炒めものをのせたごはん。赤だしと一緒にいただきました。

満ち足りて、箸を置いてしばしの無言。鈴木さんが料理する音が響いてきます。その音のリズムの良さ。手際を想像しながら少しの間、聴いていました。 

 

鈴木さん、ご馳走さまでした。またいつか、必ず参ります。

 

 

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『弁いち』から歩いて5~6分ぐらいかな? 旧遠州銀行本店のたたずまいが素敵でした。昭和3年の建築で、市の文化財になっているようです。

しばし市内を散歩。

 

 

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最後に、浜松駅内にあったこちらで名物・浜松ギョウザを。

「まだ食うんかい!」と言わないで(笑)。

 

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この『石松餃子』、おいしかったんですよ。さっぱりしているのに満足感はしっかり。寄ってよかったです。

 

 

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一泊二日でしたが、よい旅になりました。

『弁いち』さんはじめ、遠州のおいしい魚を食べに日帰り旅行なんていいものですよ。おすすめです。

 さて、10月の終わりにはまた単行本が出版になります。帰って仕事、がんばらなくては。

 

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