白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

フードライター。郷土の食、栄養、暮らしと食をテーマに執筆しています。連絡先→hakuoatushi416@gmail.com 著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』(理論社)、『ジャパめし。』(集英社)など。メシ通『栄養と料理』『ホットペッパー』などで執筆中。

映画『大番』とミョウガの冷やかけ

f:id:hakuoatsushi:20160419112918j:plain

まちはすっかり花水木でいっぱいですな。

松濤の坂道、花水木の並木があるんですが、白に赤にきれいですよ。

 

 

 

f:id:hakuoatsushi:20160419113028j:plain

シネマヴェーラ渋谷千葉泰樹特集に行ってきました。

ずっと観たかった『大番』(1957年)、初鑑賞。

加東大介の主演で、当時大ヒットしたそうです。

 

昔からの愛読書、東宝の宣伝部員だった斎藤忠夫さんが書かれた『東宝行進曲』(平凡社)という楽しい本があるのですが、それによると当時の封切り宣伝では『大番』オリジナルの浴衣をあつらえ、加東大介、監督の千葉泰樹、宣伝部員全員、さらには藤本真澄東宝イズムを築いた立志伝中の人物)以下、重役連中までそれを着て"お練り"をしたそうです。贅沢な時代だなあ。

 

加東大介演じるギューちゃんが、

愛媛の宇和島から上京して、いっぱしの株屋になるまでの出世譚。

エネルギッシュなキャラクターで、アクが強いのに嫌いになれない。

面白かったですよ。続編が3つあるんですが、いつか観れるかな。

 

ギューちゃん憧れのマドンナに原節子

原さん見たさに行ったのですが、やっぱりきれいでした。きらきらしい。

ほんの一瞬しか出ないんですけどね(笑)。

なのにポスターではすごく大きく描かれて、

いかに当時特別な存在だったかうかがい知れようというもの。

重役の藤本真澄氏が大のファンだったようです。 

 

 

f:id:hakuoatsushi:20160419114904j:plain

ミョウガが安くなってきました。

シソもたっぷり添えて、冷やかけで昼食。

半袖のひともちらほら増えてきましたね。