昨日の残りで、朝ごはんにしました。
クレソンの天ぷらそば。
これ、いい組み合わせだなあ。
新潟の山あいで採れた香りの濃いクレソンです。
送ってくれたセツコ叔母さんに、あらためて感謝。
さて、この日は茨城出張でした。
9時前に家を出て、特急「ひたち7号」に乗り込み、水戸へ。
そこから乗り換えて、山方宿というところへ行ってきましたよ。
朝の人ごみの中、「ひたち」に乗り込むまでは蒸し暑くて難儀しました。
わりに薄着で来たのになあ。
まさか4月4日でもう蒸し暑さを感じるとは。
少し早めに着いたので、周辺を散歩しました。
遠くへ行く際は、かならず早く行ってまわりを歩くことにしています。
久慈川。
川辺には菜の花が咲き、
野辺にはオオイヌノフグリがいっぱいに。
春の野辺といえばこの花のイメージ。しかし、すごい名前ですな。
植物では、これとヘクソカズラが二大珍名かなあ。
オトギリソウなんてのもインパクトありますけどね。
土手にはつくしがにょきにょきと。
こういう野の葉や芽を何も気にせず食べられる、ということが
どんどん遠く、稀なことになっていってしまう。
午前中はけっこうな雨でしたが、取材が終わるまではあがってくれました。
晴れ男ぶりにはちょっと自信があるのです。
この桜も、明日にはかなり散るだろうな。
さてともかくも、取材です。
このあと2時間ほど、地元のかたにいろいろお話をうかがいました。
その成果はまた、ここでお知らせしますね。
取材先のみなさんに別れを告げて、電車の時間までしばし散策。
これ、フキノトウが成長したものです。
茅ぶき屋根が見られてうれしい。母の実家も以前は茅ぶきでした。
こちらはまだ納屋として現役のよう。
山方宿はその名のとおり、かつては宿場町として栄えたようです。
遅いお昼をこちらの『そばいち』さんでいただきました。
茨城の郷土名物のひとつ、けんちんそば。
けんちん汁でいただく温そばで、うどんバージョンもあります。
おそばはこんな感じ。
昼間はのどかに暖かかったのですが、どんどん冷えてきたので
この熱さがありがたく。山からの風だなあ。
茨城に着くまでは「蒸し暑い」なんていってたのが嘘のよう。
隣の土産もの屋さんで、茨城が誇る『常陸野ネスト』が売られていたので
ベンチでいっぱいやろうかと思ったのですが、
あんまり寒くて断念しましたよ。トホホ。
朝も昼もおそばでしたが、取材中にどのくらい食べるか読めないときは
そばがありがたいのです。なんといっても、腹のこなれがいい。
水郡線に乗って、水戸へもどります。
寒さをおして1時間ちょい水戸をぶらつきましたが、
そのことはまた別の機会に。
○発売になりました!
今週より書店にも並びます、私の3冊目の本です。
日本各地で食べ継がれるものものを、ごはんもの、麺、汁の3ジャンルにわけて
ご紹介しています。写真、ミニコラムもたっぷりですよ。
お手にとってみてください。
よろしくお願いいたします。
白央篤司 拝